2008年9月30日火曜日

芝生の冬じたく

9月28日(日)15時から、むさしの市民公園で冬芝“ライグラス”の追いまき(ウインターオーバーシーディング:WOS)をおこないました。

参加者は、NPOファングリーンメンバーと市民ボランティアを合わせて12人でした。
みなさんありがとうございました。



←これがライグラスの“種”。
国立競技場などでも使用しています。






←まずは硬くなってしまった地面をほぐすための、“エアレーション”をみんなでおこないました。
農業用ホークや芝生用の“ローンスパイク”で地面に穴を開けます。




これで、地面が柔らかくなり根が入り込みやすくなると共に、まいた種が飛ばされずに根付きやすくなります。




←普段は肥料まきに使っている“スプレッダー”を使って種をまきます。 写真で見ると“もみ殻”みたいですけど、ちゃんと“種”です。








←参加者みんなで種まきです。まっすぐ進むのが難しくて…。






←まき終わりはこんな感じ。
ちょっとまきすぎかな?





まいたあとは、発芽時期に良く効く肥料をまいて、散水して終わりです。
気温にもよりますが、1週間から10日程度で発芽する予定です。
あとは、「鳩のえさ」にならないことを祈りつつ…。

通常、種まきあとは養生期間になります。
特に、発芽する1週間後からは、せっかく発芽した幼芽が踏まれることによってダメージを受けてしまうからです。
われわれは、養生期間をなるべく設けずに(立ち入り禁止で使えない期間を少なくして)育成させることをモットーとしております。今回もそのつもりでおりましたが、発芽する少しの期間を養生することで、格段に成育率が違うことを専門家にアドバイスして頂き、今後の市民公園のためにどちらがよいのか、検討中です。
当初は、「養生期間なし」とこのブログにも書かせて頂きましたが、慎重に検討しますのでどうかご容赦下さい。またこのブログでご報告します。

2008年9月21日日曜日

冬芝のオーバーシーディングのお知らせ

冬芝ライグラスの種まきのお知らせです。

現在市民公園でベースとなっているのは夏芝ティフトンですが、これは気温が下がると休眠し色も茶色くなります。
一年中緑で丈夫な芝生を保つために、冬芝の種をまき(オーバーシーディング)、冬芝を成長させるという手法をとります。
これは国立競技場・味の素スタジアムなどのスポーツフィールドでも一般的な手法ですし、芝生化した小学校でも同様の手法をとります。

むさしの市民公園でも、昨年度と同様に冬芝ライグラスのオーバーシーディングを以下の通り実施します。
7月に夏芝ティフトンのポット苗を植え、養生期間なしで成育させた公園をご覧いただくと共に、少し作業にご参加下さいませんか?(見学だけでも大歓迎です)

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■■冬芝ライグラスのオーバーシーディング■■
場所:むさしの市民公園(武蔵野市役所南側)
日時:9月28日(日)15時~17時頃まで
(小雨決行:判断に迷うときは、このブログをご覧になるか事務局携帯へお問い合わせ下さい)
作業内容:芝生域(約500㎡)にホークで穴をプスプスと開けます。その上から適量のライグラス種子をスプレッダーでまいていきます。まき終わったら肥料をやって、散水して終わりです。
備考:オーバーシーディング後も養生期間なしで開放する予定です。

※終了後に「お疲れ様会」を考えておりますので、併せてご検討下さい。

2008年9月19日金曜日

小金井市立小金井第2小学校

9月6日にもご紹介した小金井2小へ、また行ってきました。

芝生施工業者が、地域の方やPTA・利用団体を対象として、芝生管理教室を開催しています。
当日も、8名ほどの方が参加して、手押しと乗用の芝刈り機について操作方法を学んでいました。

安全に、そして楽しく芝刈りをやれるといいですね。





←芝刈り教室が始まるまでは、サッカークラブが練習していました。気持ちよさそう。









←こちらはもっと気持ちよさそう。裸足でおしゃべりしている女の子です。こんなことって、芝生ならではですよね。





そろそろ、自治体の来年度予算の骨子が固まる時期です。2小の芝生を見て、市内のみならず近隣市町村の小学校も、芝生化を考えてくれるといいなぁと思います。

2008年9月14日日曜日

幕張インターナショナルスクール

平成21年4月に開校が予定されている幕張インターナショナルスクールでは、幕張新都心内に校舎の建設が進んでおりますが、先駆けて7月5日に、夏芝ティフトンのポット芝による芝生化作業がボランティアの手により行われました。

ポット芝の植え付けから2ヶ月余の様子を見学してきましたのでご紹介します。

もともとは埋め立て地で、大人の背丈ほどの雑草が繁茂していたところです。雑草を刈り払って、ポット芝を植え、刈り込みを定期的におこなってきました。
造成中の用地のためまだ水が十分ではなく、工事の手洗い用の水道からホースで引き込み、散水をおこなっていたそうです。ホースが届かないところではバケツで散水していたとか…。

最近は定期的に雨が降っているので、ひと安心というところでしょうか。





←背丈ほどの雑草があったとは信じられない光景です。





驚くのは、植えたティフトン以外にバミューダグラスが伸びてきている場所があることです。
おそらく、以前から雑草の下に休眠状態で存在していた株が、雑草が刈り払われ日光が当たることによって成育してきているのだと思います。

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むさしの市民公園でも、定期的に芝刈りをおこなうことで、以前からあったバミューダが伸びてきて、ティフトンと勢力争い(!)をおこなっています。前回も書きましたが、定期的に芝刈りをして、まんべんなく日光を当ててやることが大事なんですね。

2008年9月12日金曜日

今日の市民公園

さわやかな風は吹いていますが、日差しはまだ夏のようでした。
スプリンクラーのしぶきが気持ちいいです。











先週くらいからちょっと気がついていたのですが、この時期になって、冬芝ライグラスが枯れてきました。日陰になる時間帯が長い部分では、夏頃には枯れてしまうだろうと予測していたライグラスが思いのほか長命となっていました。
日当たりが悪いところでは、7月に植えた夏芝ティフトンの成育も遅いために、裸地が増えてきたように見えてしまいます。同じように、刈って、散水し、肥料を撒いているのですから、芝生にとってはやっぱり日光って大事なんだなぁとつくづく思う次第です。

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今日はファングリーン通信3号を市役所の関係部局に配布しました。
すこしずつ、活動を知ってくれている方が増えているようで、やりがいがありますね。

近いうちに、近隣の公団にも配布する予定です。

2008年9月7日日曜日

ファングリーン通信3号


ファングリーン通信3号です。
遅ればせながら、7月20日のむさしの市民公園ポット苗植えの様子をご紹介しています。
ご覧になりたい方には、メール添付のpdfファイルでお送りしますのでご連絡下さい。

2008年9月6日土曜日

小金井市立小金井第2小学校

このブログでも何度かご紹介した“小金井市立小金井第2小学校”です。

芝生維持管理組織の準備委員会の方々向けに、芝刈り機の操作説明などがおこなわれていました。




←乗用と手押しの動力芝刈り機の使い方説明です。






芝生の維持管理は、学校職員・児童を始め、利用するスポーツ団体・町会・PTA・専門家などによりおこなわれるそうです。
散水はスプリンクラーですので、おそらく管理の中心は“芝刈り”になるのでしょう。

乗用の芝刈り機が導入されていますので、あの機種なら慣れれば校庭を20~30分程度で刈れるのではないでしょうか?そのくらいならあまり負担にならないでしょうね。

すでに夏休み明けから児童は利用している校庭ですが、先生曰く「子どもたちの校庭の利用の仕方が全く変わりました」とのこと。
「そうだろうなぁ、うらやましいなぁ」と思いながら、連れて行った小学生の娘とながめていました。

2008年9月5日金曜日

宝幼稚園

前回に引き続き、幼稚園の園庭芝生化のご紹介です。

千葉県白井市の“宝幼稚園”です。こちらは、おうかがいしたのが夕方だったので園児が遊ぶ姿は見られませんでしたが、園舎も園庭もすてきな幼稚園でした。

宝幼稚園では、何度かこのブログでもご紹介している、日本サッカー協会のJFAグリーン事業(芝生化プロジェクト)に応募して、夏芝ティフトンのポット苗を入手し、園庭の芝生化をおこないました。



←写真手前から向こう側へ、幅10mほどの帯状にティフトンが植えられていました。ふかふかで気持ちいいターフです。









←実はこちらの幼稚園では、以前から高麗芝が植えられています。
今後は、ティフトンと高麗芝の両方で園庭が埋められていくことでしょう。





前回の柏さくら幼稚園と今回の宝幼稚園を見学させて頂いて、小中学校の校庭芝生化よりも、幼稚園や保育園の園庭芝生化はもっと大事ではないかと思いました。

日々成長していくこの時期に、芝生を裸足で走り回ることは、いわば“成長の基礎”を作ることになるのではないかと…。

靴を履いて土の上を走るより、足の指でグッと芝生をつかんで走る方が、足が丈夫になり、かけっこが速くなりそうな気がしますね。転んでも痛くないから思いっきり走れますしね。

2008年9月4日木曜日

柏さくら幼稚園

千葉県柏市の“柏さくら幼稚園”の園庭開きにおじゃましてきました。



柏さくら幼稚園では、園庭芝生化の方法として、ファングリーンがむさしの市民公園で行った方法と同じ、「ポット苗方式」で約1200㎡の園庭を天然芝で覆いました。9月3日はその“園庭開き”として、関係者をご招待してイベントが開催されました。




みごとな芝生です。

園児は445名。みんな裸足で集まりました。
いい子に並んでいますね。






サッカーJリーグの柏レイソルのマスコット「レイくん」も駆けつけてくれました。大人気です(^^)/







セレモニーのあとは、ひろい園庭を思いっきり使ったあそびを行いました。柏レイソルからはコーチたちも参加して、一緒に転げ回っていましたね。







当日は大人も子どももみんな裸足でした。気持ちよさそう。






6月にポット苗を植えて、約2ヶ月半。夏休み期間をはさんだので、園児たちの生活にはほとんど影響なくすばらしい天然芝の園庭が完成しました。

果たしてそのコストは…。
芝生って高いとお思いではありませんか?
金額を記載するのははばかられるのですが、おそらく皆さんがお考えの額とひと桁違います。
ボランティアで苗植やポット苗作り・水まきなどを手伝った人件費は含まれません。
ポット苗代、肥料代、山砂代などです。

コストダウンの大きな原因のひとつは、元あった園庭の土を入れ替えていないこと。校庭芝生化というと、まず土壌改良のために元々の「ダスト舗装」をはがして土や砂を入れ替えることが一般的と言われていました。しかし、柏さくら幼稚園の園庭はその「ダスト舗装」でした。
ダスト舗装の厚みをクワで掘りポット苗を植えることによって、土の入れ替えなしで芝生化が実現したのです。

今後は定期的な芝刈りと水まき・肥料・冬芝のオーバーシーディングを行うことによって、一年中利用できる園庭となることでしょう。

天然芝は「コストが高い」「養生期間が長い」「管理が大変」って言われますけど、こんなやり方もあるんですよ。 国立競技場の芝生を作って維持するのとは違うんです。

当初からの様子は、「芝生化プロジェクト」のホームページに紹介されています。
また、当日の様子は柏レイソルのホームページもご覧下さい。