2010年9月30日木曜日

ニール・スミス氏

毎日新聞朝刊の連載記事【時代を駆ける】で、NPOグリーンスポーツ鳥取のニール・スミス氏の取り組みが紹介されています。28日から連載が始まって、今日で第3回。内容は、インターネットでも掲載されています(こちらをクリック)。
   
文章中に「ポット苗移植方式イコール鳥取方式ではないんです。ここが誤解されている。鳥取方式は概念なんです。」という記載があります。
世間的には、ティフトンポット苗を移植する方法=鳥取方式という図式が認識されていて、ファングリーンへ問い合わせいただく方も、ほとんどがそう思っているようです。ホームページなどでも、きちんと定義をされているものが少ないため、より誤解が広まっているカンジがしていました。

このブログでは、ちょうど2年前に鳥取方式を取り上げた際、ニール氏にメールを送って、鳥取方式の説明文を確認していただいたことがあります。そのときも、ニール氏は「鳥取方式は芝生に関する基礎概念で、芝生化にはポット苗方式やビッグロールなど、いろんな方式があってよい」とおっしゃっていました。

赤ちゃんから老人まで、草チームからトップアスリートまで、その目的や利用方法によって、いろんな芝生が存在する。そして、芝生はあって当たり前。このことが、新聞を読んだ方に伝われば良いなぁと思いました。

2010年9月29日水曜日

養生柵を設置しましたm(_ _)m

今朝、養生柵を設置しました。種を撒いたのは土曜日で、その時にロープで囲っても良かったのですが、なるべく養生期間を短くしたいと思い、発芽する頃に合わせて養生することにしました。


気候や成育状況にもよりますが、3週間程度を見込んでいます。
   
所管する市緑化環境センターとの打合せでは、公園全面の約1,500㎡を囲う予定にしておりましたが、本日作業したメンバーからの意見で、「全面を囲ってしまうと“圧迫感”が大きい上に、せっかく遊びに来た子どもたちがまったく遊べなくなってしまう」ため、従来からの芝生や雑草の密度が高い南側約500㎡は養生せずに開放することにしました。
    
養生した方が芝生の成育にはベターに違いないのですが、やっぱり使ってナンボの芝生ですからね。このまま様子を見ることにします。(成育状況によって、途中から養生することも考えますが)

今朝の様子では、まだ発芽はしていないようですが、日中の陽気でもしかしたら明日には発芽している様子が見られるかもしれません。

2010年9月28日火曜日

季節予報

あ~あぁ、まだ食べてるよ。

さて、ライグラスの種子をまだ残してあるので、気候と利用状況に応じて、“追い撒き”をしようと思っています。
長期予報によれば、10月の関東地方の気温はやや高く、11~12月はやや低い(平年気温と比べて)見込みですので、10月中の追い撒きが効果的なカンジです。
11月上旬に大きなお祭りを控えていますので、最後はこのお祭り終了後に播種するとして、それまでどういうふうにやったら効果が最大となるか思案中です。

2010年9月26日日曜日

ハトです

さっそくハトが種をつついています。
もう慣れた風景なのですが、やっぱり心の底では“怒!”

つい、「うぉりゃーぁっっ!」などと叫びながら追いかけ回してしまいました。
ベンチにいた親子連れに、ヘンなオヤジと思われたかな。大人げないオトナです。

2010年9月25日土曜日

ほぼ予定通り終了しました

思いのほか雨が早く上がって、8時半から石拾いを開始、その後芝刈り→エアレーションと作業しました。


エアレーションは、今春同様、プロ仕様の“バイブロエアレーター”登場!毎度、格安でオペレーター共々かけつけてくれます。
種まきは、いつもの“ペレニアルライグラス”。これから成長が止まる夏芝(ティフトン)を保護してくれ、冬でも緑の芝生を保ちます。


種まきが終わったら、ローラーで転圧して平らに戻します。これがイチバン時間がかかりました。


待っている間は手持ちぶさたで、サポートメンバーはおやつを食べたり、芝生でゴロゴロ。
今日は、プロの芝生グランドキーパー4名、ファングリーン正会員3名、サポートメンバー4名での作業でした。


ペレニアルライグラスの種はこんなカンジです。タイ米みたいな形ですが、とても軽いのです。

作業後のむさしの市民公園ですが、何事もなかったよう…。

気候にもよりますが、おそらく3~4日で発芽する見込みです。ご利用の皆さまには大変申し訳ありませんが、来週水曜日(29日)から全面を養生させて頂きます。
成育状況を見てからですが、部分的には3週間、長くても4週間程度でオープンさせたいと思っております。
ご期待下さいませ。

本日の作業は8:30から待機

本日のエアレーション&ライグラス播種作業は、8時30分にむさしの市民公園集合で、待機とします。

降雨の状況や地面の状況を見て、作業内容と作業開始時刻を検討します。
見学を予定されている方は申し訳ありませんが、お含み置きの上、ご来園下さい。
よろしくお願い致します。

2010年9月24日金曜日

エアレーションとウインターオーバシーディング

残暑が続き、ウインターオーバーシーディング(wos)の為の、ライグラスの種まきの時期を決めかねておりました。

エアレーション用の重機や種子の手配ができましたので、明日作業を行います。

見学歓迎!なのですが、いかんせん台風接近で天候が読めません。
小雨であれば作業できるかもしれませんが、荒天による待機も考えられますことを、あらかじめ申し上げておきます。

作業は以下を予定しています。
石拾い・ゴミ拾い→芝刈り→エアレーション→播種→施肥→転圧→散水

天候が良ければ、作業は午前8時から12時頃の予定ですが、午前6時頃に天候を見て一応予定を決めますので、見学を希望される方は、web.fun.green@gmail.com までご連絡ください。
その時点での見通しをお知らせします。

今回の作業は、夏のポット苗植えのように、大勢の人手が必要な作業ではありません。作業はファングリーンメンバーとサポートメンバーにより行います。

2010年9月23日木曜日

校庭芝生化って?

以前のブログで紹介した、今春工事の、武蔵野市内の公立小学校の芝生を見てきました。
その時にも書いたように、事務局の母校です(もう30数年前に卒業ですケド)。

行った日が土曜日だったので、児童はサッカーに興じる子が少しいただけでした。
   
約300㎡の芝生を見て驚いたのは、これだけの面積しかないのに、この夏の猛暑を超えて、芝生がちゃんと根付いていたこと。確かに、3月の工事竣工以来、だいぶ長いこと養生していたとは聞いていましたが、それにしてもまったく痛んだ箇所もなく青々とした芝生です。
   
おまけに雑草が全くないのも驚き!

ポップアップ式スプリンクラーが埋設されているので、散水の手間はないはずですが、もしかしたら雑草も抜いているのか…。   
   
話をお聞きしたのが、校庭開放のスタッフの方で、学校の職員ではなかったので詳細はわかりませんが、用務員さんがマメに芝刈りをしており、芝生の上では球技禁止、走っちゃダメとなっているとか。
    
もしホントにそうなら、青々とした芝生の理由もわかりますが…。
 
芝生化初年度なので、慎重になる学校もわかりますが、ホントにそれじゃぁ、大人も子どもたちにとっても、芝生の良さってわからないだろうなぁ。
来年度以降は、ぜひ芝生の上で走り回ったりスライディングをやらせてあげて欲しいなぁ。それで、芝生が痛んだら、ちゃんと管理している会社があるんだから適切なアドバイスをしてあげて、直せばいいんですよ。
芝生って、痛まないように使うモノではなくて、痛んだら直せばいいモノなんですよね。

素敵な芝生を見せて頂きましたが、ちょっと考えさせられた日でした。

2010年9月21日火曜日

芝生化PR

今日は本業の方で半日休暇をいただいて、午前中に武蔵野市役所や関連団体に、ファングリーン通信No.15を配布してまいりました。

いつも同じような体裁の新聞なので、紙面をながめて「ああ、これね」ってカンジで、どの部署でも受け取っていただけます。まあチラシみたいなものですから、少しずつファングリーンと芝生化の知名度を高めて行ければと思っています。

内容が保育園児の運動会だったので、近くの認可保育園にも配布してきました。
事務局の子どもが保育園児だったのは4年前ですが、そのころより、園のセキュリティがかなり上がっており、カンタンに中には入れません。門扉のインターホンでごあいさつをしたところ、「園長も副園長も忙しいのでけっこうです」と…(^^;)けんもほろろ。
確かに怪しい訪問販売と区別つきませんよね。あわてて、「いや怪しいものではなくて、たったいま保育課長にも話をしてきて…※▲×○△■あわわぁ」としどろもどろで取り繕い、ようやく事務の方とお話しができ、通信をお渡しできました。事務局も元営業マンなので、いろんな経験を積んでいますが、一回目はこんなモンですね。次からはもう少しがんばろう。

さて、上の写真は市役所8階の喫茶室「カフェ・ル・ブレ」からの俯瞰です。オープン前にもかかわらず、快く窓際から写真を撮らせていただきました。今度必ずコーヒー飲みますからね。

2010年9月19日日曜日

武蔵野市陸上競技場

汗ばむ陽気の日曜日、我らが武蔵野ラグビースクールは、ホームの武蔵野市陸上競技場に小金井ラグビースクールと昭島ラグビースクールを招いて、試合をおこないました。





試合もさることながら、ファングリーン事務局としては、武蔵野市の芝生のフラッグシップである陸上競技場の様子が気になります。

この競技場では2013年(平成25年)東京国体のラグビー競技がおこなわれる予定なので、なおさらその芝生の仕上がりが気になります。


           
去年までこの競技場では、冬芝ライグラスが密生していたので夏芝の生育が悪く、今年も同じ成育状況だと、猛暑でライグラスが枯死して、全体に厳しい状況になっているかもしれない、と思っていました。   
 
しかしながら写真の通り、一面の緑でキモチイイ状況です。参加者も口々に「芝生最高だね」って言ってました。

芝種は、播種したバミューダグラスが中心で成育しているようです。 市民公園で中心となっている“ティフトン”はごく一部に密生しています。
       
ただ、少し気になったのは、全体的な芝生の“弱さ”。ティフトンのように芝生の茎が絡み合っていないのか、根が十分張ってないためか、子どもが走っただけで、上のようにめくれてしまっているところが、多々目につきました。   
    
でもやっぱり、普段ハードコートで練習している武蔵野ラグビースクールにとっては、久しぶりの芝生の感触が楽しかった様子です。

普段から、芝生のグラウンドでやらせてやりたいナァと思います。

タックルは言うに及ばず、下のボールへの働きかけやセービングなど、芝生でなければうまくならないプレーってたくさんありますからね。
それで、そういうプレーができると、ラグビーが楽しくなるんですよね。

2010年9月18日土曜日

秋晴れ

さわやかな秋晴れの連休初日です。
芝刈りと散水作業をおこないました。


作業が終わると、すぐにサッカーの練習が始まりました。なるべく芝生のいいところを使ってくださいね。



以下は、今夏の記録としての写真です。
ティフトンの密度が薄く、はげてしまった部分です。

6・7月のポット苗植の時に補植が十分でなかったところです。

写真向こう側の日陰の部分に大量にポット苗を植えてしまったのですが、成育が十分ではありません。
手前の裸地部分に植えた方が良かったなぁと反省です。
ティフトンには直達日射が大切だということがよくわかりました。
今日は、このブログ読者の方から声をかけていただきました。うれしいことです。

2010年9月17日金曜日

ファングリーン通信No.15

ファングリーン通信No.15が完成しました。
近隣のかたへは、今週末以降で順次配布いたしますのでお待ちくださいませ。

PDFファイルでお配りもできますので、事務局までご連絡ください。





2010年9月16日木曜日

芝生のひと休み

8月の少雨を補うことはできませんが、芝生にとってはとても良い水分補給であり、踏圧を受けない休息日です。

2010年9月13日月曜日

芝生化の失敗…とは?

「いぜんに○○を芝生にしたことがあるんだけど、結局失敗しちゃったんだよね」
こんな言葉、芝生化にネガティヴなひとの口からだけではなく、少し芝生化に前向きなひとからも聞かされることがあります。

例えば、上のような写真を見てどう思いますか?いわゆる「雑草」(ここではオヒシバ)が大人の膝下くらいまで繁茂してしまって、もはや虫取りの子ども以外、誰も入ろうとしない“雑草地”です。
      

じつは、ここは昔は芝生を植えてあったそうな。
こういう光景を見て、ひとは「芝生って結局失敗するんだよね」って言うんですよね。
ファングリーンのホームグラウンドにほど近い、「都立武蔵野中央公園」内にある、武蔵野市が管理する“スポーツ広場”の片隅(約250㎡)です。    
    
おそらく年に2~3回の草刈りしかやらず、肥料もまかず…、とほうっておかれた結果です。これでは、スポーツの休憩などにも使えませんね。実際みんなよけて通ってました。
  
でも、上の写真のように草をかき分けてみると…。私は不勉強なので、芝種をハッキリ申し上げることができませんが、市民公園のティフトンの仲間(バミューダグラス)がしっかり残ってます。
これで、丈の長い雑草を刈ってやれば、この芝生にも日がしっかり当たって、ちゃんと伸びてくれるんです。市民公園で実証済みなので強く言えますが、週2回の芝刈りでちゃんと「芝生地」に変貌するんですよ。
単に維持管理をやめてしまっただけで、これで「芝生化の失敗」と言われてしまうんですね。
    
そしてその向こうは、わが子たちのラグビーのホームグラウンドです。
いわゆる“ダスト舗装”のスポーツ広場。おまけに、砂が飛びにくいように、粒径の大きな砂に入れ替えたようで、膝にめり込むと痛いそうです。
     
私は(保護者としてはまことに申し訳ありませんが)自分の体が大事なので、ここでラグビーをやりたくありません。また、自分の娘に「お父さん、ころぶと痛いからラグビーやめたい」と言われたときには…言葉がありません。 
      
このスポーツ広場と都立武蔵野中央公園のことは、また次回。

2010年9月12日日曜日

もう少し暑さ続け!

世の中的には、秋らしい天気を待ち望んでいますが、市民公園のティフトンはもう少し成長してもらいたいカンジです。

今日は代表理事の子どもに手伝わせています。けっしてサポートメンバーが足りないわけではありません(足りているわけでもありませんけどね)。


ライグラスがなくなってしまったので、いま緑に見えているのはすべてティフトンです。

芝刈りが終わったあとはきれいにお掃除。平日はなかなか掃除までする時間がないので、まとめて週末にきれいにします。
先週の施肥と大雨が効いて、この一週間でグンと伸びました。

2010年9月11日土曜日

少し秋風?

日なたはまだ真夏日ですが、木陰にはいるとやや涼しい風が吹いています。

それでも、市民公園の木々には毛虫がいっぱいで(足元を見るとフンがたくさん落ちているのでわかる)ちょっと木陰にはいるのをちゅうちょします。

今日は、事務局の長男に手伝わせました。最初はおもしろがっているのですが、5分であきます。

いつも、芝生の植え付けや水まきでお手伝いいただいているFCハナロの練習日でした。練習前からビチャビチャになっています。

2010年9月9日木曜日

晴れてきて


もう表面が乾いているってことですね。
こういう姿って、土の公園じゃ絶対見られないよね。

4週間ぶりの雨


「恵みの雨」なんて使い古された言葉ですが、芝生にとっても、作業をしているメンバーにとっても、ホッとする雨です。
でも、激しすぎて被害が出ている地方もあるようで、喜んでばかりはいられません。

2010年9月5日日曜日

降雨不足は厳しいなぁ

わたし事務局はだいぶ作業をサボってしまって、約半月ぶりの市民公園です。
話にはだいぶ聞いていましたが、ライグラスはほぼ死滅して、ティフトンの成育が追いついていないところは裸地が目立っています。

今日は、市内の少年野球大会の開会式が行われていました。200人くらいの児童がいたかな。

少年野球と校庭芝生化とのあつれきって良く聞く話なんですけど(「野球は、全面芝生化してしまうと練習できないから反対」という話)、私は芝生の上で野球をやるって、もともと“草野球”なんだからいいんじゃないかと思います。大リーグの松井秀喜は、もう人工芝の上では野球ができないって先日のスポーツ紙のインタビューに書いてありました。ヒザ腰への負担が大きいからですね。

芝生と野球の話は、また今度書きますね。

さて未来の名プレーヤーたちは、足元の天然芝に気づいたのかしら…。

上の写真は、公園の東側。上に木がかぶっていて、朝~昼前くらいまで日が当たらないところです。7月にポット苗を植えたのですが、あまり成育がよくありません。やはり直達日射が大事なのがよく分かりました(来年への反省)。

一方コチラは、一日中直達日射を受けて健やかに成長するティフトンです。
昔からあるコウライシバはチクチクするけど、このティフトンはまったくチクチクしません。寝転がるのがキモチイイです。


2010年9月2日木曜日

式根島の芝生の校庭


先週、夏休みの家族旅行として、伊豆諸島は式根島に行ってきました。

23時竹芝桟橋出航の客船で約9時間、大島・利島・新島を経由して到着する式根島は、東京から南へ約160キロ(といっても東京都です)、周囲12キロ、人口約600人の島です。(式根島公式ホームページ

そんな、ごく小さな島内を散策していてたまたま見つけたのが上の写真、式根島中学校の校庭の見事な全面天然芝です。

民宿の女将さんに伺ったところ、なんでも島出身の一人の先生が、子ども達の遊ぶ環境は芝生でなければいけないというと強い信念の下、周囲を説得して全面芝生化を実現し、その後の維持管理作業も一人で行ってきたそうです。一時新島に転勤となった間は他の先生が引き継ぎ、再び帰任してからも熱心に手入れを継続されているそうです。

実は式根島では真水の水源がなく、新島から海底パイプラインを通じて水を引いているのですが、当然のことながら水は貴重な資源、「水を大切に。節約しましょう。」といったメッセージが、宿のお風呂場をはじめ島のあちこちに掲げられています。

そんななかでも、式根島中学校庭の芝生には、ホームセンターで売っているような簡易スプリンクラーとホースリールを用いて丹念に散水が行われていました。このことについても女将さんは、「うちらは水はとにかく大切にするけど、芝生にまく水は必要だからって、誰が言ってもその先生を止められねえのさ」とニコニコしながら話してくれました。

式根島中学のホームページを見ると、生徒数は3学年合わせて10人しかいません。確かにこれだけの人数であれば踏圧も問題にならないだろうなという気もしますが、たった10人の生徒しか使わない校庭がこれほど熱心に手入れされているということは、それだけ島の人々が子ども達を大事にしているということなのでしょう。


中学校のそばには保育園もありましたが、そこの園庭も全面芝生でした。隣の小学校の校庭には今まさに芝生を張る作業が行われていました。(この猛暑で雨の少ない天候で張った芝を定着させるのは大変だろうと思いますが。)

今回はあくまでプライベートでの家族旅行ということで、学校に飛び込んで先生のお話を聞くという時間は取れませんでしたが(「まさか私達を放り出して行かないよね?」という家族のプレッシャーに負けました......。)、また次回来るときは改めてそのための時間を取って、是非お話を伺いたいと思います。

祭りのあと

ダメージ回復のためにひたすら散水!


先週土曜日8月28日、むさしの市民公園にて、武蔵野青年会議所主催にて今年はじめて開催されるお祭り、「武蔵野まん中夏祭り」が開催されました。青年会議所のホームページにお祭りの写真が掲載されていますので、ご紹介します。


相変わらずの猛暑にも関わらず、大盛況のお祭りだったようですね。

あまりの暑さに、日中は太陽を遮るもののない芝生の上はあまり人気がなかったようですが、夕方日差しが弱まってくると、芝生に腰を下ろしてくつろぐ来場者の姿がめだつようになったそうです。

このむさしの市民公園ではすでに、春の桜祭り、初夏のふれあい祭り、秋の青空市という、来場者数万人規模の3つのお祭りが年間行事として開催されていまして、今回の武蔵野真ん中夏祭りは、4つめの大規模イベントとして加わることになります。


この公園の芝生を作り育てている私達の立場からすると、こうしたお祭りで芝生が使われることは、来場者の方がより気持ちよくお祭りを楽しんでくれるという点においては嬉しいことですし、それによって芝生が傷むことはある意味本望でもあるのですが、やはり数万人の来場者に踏まれることによるダメージは小さくなく、特にお祭りのステージやテントの設営や撤去作業で運搬車が走り回ることによるダメージは毎回深刻で、悩みの種でした。


かといって、これら従来からあるお祭りは公園の芝生化以前から行われていたものですから、公園が芝生になったからといって、そのダメージを軽減するために従来通りのやり方を変えるということは、私達からお願いはするものの、十分に理解して受け入れ頂くのは簡単なことではありませんでした。

(左: 撤去作業で車輌が走り回り、深刻なダメージを受けた芝生)




そんな中、今回はじめて開催された「武蔵野真ん中祭り」は、準備の段階から「市民公園でこのようなお祭りを開きたいのだが、皆さんが育てておられる芝生へのダメージは最小限にしたい。どういった点を注意をすればいいだろうか?」とご相談頂き、私達の説明や要望にも真摯に耳を傾けて下さいました。また、出展者向けの説明会にもお呼び頂き、各出展者の準備や撤去作業での注意を呼びかける機会も頂くことが出来ました。出展者用テントも芝生部分を取り囲むように周囲に配置し、その外側を車が通れるようなにレイアウトしてくれていました。


残念ながらお祭り当日、私は参加は出来なかったのですが、翌日のテント撤去作業の終わり際に様子を見に行ってみると、タイヤ痕のほとんどは、芝生外周の土の部分に集中し、何台か残っていた車輌も注意深く芝生を踏まないように走ってくれているのがよくわかりました。お目付役の実行委員会の方がすでにいないのにも関わらず。(ひょっとしたら私の視線が気になったのかもしれませんが….。)

(芝生エリアを避けて大きく迂回しているテント資材搬出トラック)


そのおかげで、今回のお祭り後の芝生の状態は、これまでのお祭りの後と比較して、遙かに良好です。もちろんダメージが無いわけではありませんが、ずっと軽微です。青年会議所の皆さん、十分なご配慮を頂きありがとうございました。むさしの市民公園の芝生を楽しむ多くの利用者と、この芝生を支えるファングリーンメンバー&サポートメンバーとを代表して、お礼申し上げます。来年も是非、素晴らしいお祭りを開催して頂きたいと思います。

史上もっとも暑い夏!

昨日気象庁からプレスリリースがありましたが、今夏(6~8月)は観測史上もっとも暑い夏だったそうです。そして更に、9月の最高気温すら更新し続けています。いったいいつまで続くのか…。

そして、武蔵野市は雨がほとんど降っていません。ゲリラ豪雨すらない。記録を見ると8月12日の降雨が最後で、今日まで3週間も。
毎日サポートメンバーが散水をしていますが、天然の降雨にかなうわけもなく。ポット苗の生育に影響を及ぼしています。

以前に8月上旬まで検証してみましたが、8月末までの気象データ(アメダス:練馬)を使ってグラフを作ってみました。
まず、日平均気温ですが、なんと8月下旬は平均気温が30℃オーバーです!暑かった2007年でさえ、8月下旬は27℃台に下がりましたからまさに異常。

次は降水量です。先にも述べましたが、8月中~下旬の降水はほとんどゼロ。ちょうど台風シーズンに入るので、2008~9年ではグンと降水量が増えているのがわかります。

降水量に反比例的に対応するのが日照時間。8月下旬は日平均が10時間オーバーです。この時期、日の出から日の入りまでがだいたい13時間くらいですから、日中ほとんど影ができる程度の日が差していることになります。

そして、聞くだけで不快な気分になる言葉、「猛暑日」ですが、8月下旬は10日中9日でした。

連日のクーラーでのどをやられた人も多いのでは?
日最低気温が25℃を越えた「熱帯夜」ですが、なんと8月は熱帯夜でなかった日が2日しかありませんでした。
ご存じの方も多いかと思いますが、気温は地面から1.5mの高さの風通しの良いところで計測していますから、地面のそば、特にアスファルトの上なんかでは軽く40℃を越えていたことが推察されます。
その点、芝生の上では数℃は違うはずですが、われわれよりも身長の低い子どもたちの方が、より暑さを感じていると言えます。ベビーカーに乗せられてアスファルトの上をお散歩している赤ちゃんなんて…。かわいそうなくらいかも。
いくら太平洋高気圧が元気だからとは言っても、もう少しで(絶対に)秋風が吹き出します。秋冬の芝生の管理計画を立てる時期ですね。