2011年7月30日土曜日

芝生化の失敗ってなんだろう?!

いきなり質問して、回答から書いてしまいますが、ぼくは「維持管理をやめてしまうこと」だと思っています。維持管理をやめること=芝生化をやめること、です。
   
逆をいえば、「(定期的な)維持管理をやめなければ」、どんなに芝生がはげていようと、生育が悪かろうと、芝生化は継続していることになるわけです。
  
ぼくの毎日の通勤路に芝生化の失敗事例がありますので、ご紹介します。
   

駅から職場への途中に、上の写真のような豪華30階建てツインタワーマンションがあります。
そしてその足下には、「もと芝生」だったところが…。
   
目分量ですが、1,000㎡くらいの「もと芝生地」です。
おそらく、このような高層開発をする場合は一定面積以上の緑化が義務づけられており、そのためにオープン当初にこのような「もと芝生地」が(しつこい?)作られたのだと思います。



でも、竣工して3年半ほどですが、芝刈りはたぶん年1回です。やっている業者も、芝刈りとは思わず「雑草の刈り払い」という感じです。


こうなってしまうと、もはや芝生としての機能は半減し、虫取りの子どもは入るけど、キャッチボールをしようとは思いませんし、サッカーはできませんよね。


まあ言ってみれば「ヒトんちの芝生」だから、ぼくがどうこう言っても始まらないのですが、たぶんこんな「もと芝生地」っていろんなところに生まれているのだと思います。    


それで、ほとんどのヒトは気づかないし、少し芝生に興味のある人が「やっぱり芝生って失敗するんだよねぇ」って。


でも、これって最初から失敗することがわかっていて「とりあえず芝生にでもしとくか」ってやっただけだと思うんですよ。散水施設もないし、芝刈りもしないし、まして肥料なんかやってこともないだろうし。


マンションの外構を受注する園芸業者って言ったって、芝生に詳しいとは限らないんですよね。あ~ぁ、毎日見るたび残念に思っています。
   


いまからだって、芝刈りと散水と肥料で復活させることは可能だと思うんですけどね。やる気が見えない以上は、「芝生化の失敗」事例ですな。


 

======================   


ついでにもう一つ。

そのタワーマンションの舗道にある、今春つくられた花壇なのですが。    




真ん中に芝生を配置した、なかなかすてきなデザインです。


でもここも、花のほうは一生懸命手入れしているようだけど、芝生はほっぽりっぱなし…。

刈ってないのでワサワサです。


おまけにぼくとして許せないのが…。   

     この立ち入り禁止の看板。


「芝生養生中の為」立ち入り禁止、ですよ。


いったいいつまで養生するんでしょう?そして養生がおわったらこの札を外すのでしょうか?    


絶対外しませんよね。こんなりっぱなクイで柵をつくっているんですし、こちらは花壇のような小さな面積ですからね。
この場合柵付きでもいいと思うんですよ。立ち入り禁止でも。


でも「芝生養生中の為」っていう文言はやめてほしいなぁ。これも、つくったヒトは「とりあえず、芝生だから、『養生中』って書いとけ」って安易に考えたのでしょう。   


芝生にすると、何でもかんでもとりあえず「養生中立ち入り禁止」って、そんな看板ばかり見ているから、芝生に入って思いっきり走り回るなんてことを体験できないで過ごしていくんですよね。大人も子どもも。


このブログを見ている人はわかってくれるかしらん。

2011年7月24日日曜日

蚊がいない。セミもいない。

長っ尻の台風6号のおかげで、芝生にとってはじゅうぶんな水分補給となりました。


今日はまだ暑さが本格的にならず、うすぐもりの天気なので快適作業でした。
芝刈りと施肥のあと、またまたひたすら散水です。

ポット苗移植後、約1ヶ月となりましたが、順調に成育中です。
写真中央の苗から、画面下と右側に、ほふく茎が伸びているのがわかりますか?

    

========================

   
ところで、今年はセミの鳴き声が聞こえません。

去年の夏は、あらゆる木にセミの抜け殻がわんさとついていたのですが、今年は見あたらず。

梅雨明けが早すぎたのかな?


そしてさらに、こちらはうれしい話ですが、蚊もいないのです。

去年までは、倉庫前でトラクターの掃除をしているとワンワン蚊にたかられて不愉快な思いをしたのですが、今年はほとんどいないのです。

    

隣接する公団に住むサポートメンバーによると、公団内の蚊の発生源と思われる側溝などの消毒をおこなったそうです。おかげで、公団内も快適とか。 

夏前に、たっぷり購入した“蚊取り線香”は使わなくてもよさそうかな。

2011年7月17日日曜日

府中市立府中第五小学校

幼稚園や小学校の芝生化が盛んな府中市です。
先日、平成21年度に芝生化された府中第五小学校を見学してきました。


まる2年たつわけですが、芝生はとてもいい状態です。
気になったのは、上の写真でもわかるとおり、部分的な裸地化です。
   
左手前はピッチャーマウンド、奥右手はセカンドに当たる場所なのは現地を見ればすぐわかります。
手前側に立派なバックネットがあるので、少年野球のダイヤモンド(内野)の場所が固定されてしまっているからです。
  
プロ野球でもメジャーリーグでも、ベースとマウンドに芝生(日本では人工芝)が引いていないのは、利用によるすり切れがもともとの理由だと聞いていますので、小学校でも野球に重きを置く利用方法なら、このような裸地化は“アリ”なのでしょう。
でもいったん裸地化すると、そこが利用によりさらに掘り下げられてしまい、けっきょく凹地になり、利用しにくい結果になってしまいますので、この点は注意が必要ですし、利用者(学校側)の合意が必要となります。   

この日は、PTAへの芝刈り講習会が行われました。
最初尻込みしていた保護者も、みんなトラクターを運転していましたよ。
     
やってみれば結構カンタンで、楽しい作業だとわかってくれたらいいな。

2011年7月12日火曜日

祭りのあと

日曜日に「むちゅーふれあいまつり」が終わりました。
当日は、どんな利用がされているのかを見るのが怖くて(って小心者ですが)、結局公園に行かなかったので写真がありません。
   
今日、行ってみた限りでは、車の轍(わだち)もないし、うまく利用していただけたのではないかと思います。実行委員会のかたがた、ご配慮ありがとうございました。
   
ただ、公園の車両入り口が一カ所になっているため、どうしても北東端に車両の踏圧がかかり、その部分のすり切れは大きいダメージとなっています。
公園への入り口は南東端と2カ所あるので、今後はこの2カ所の入り口をうまく使い分けて、車両の踏圧を分散してくれるような利用法を考えたいと思います。
   
踏圧のダメージよりも、連日の暑さと水不足が引き金になって、ライグラスがどんどん枯死していきます。ティフトンの成長を待ってほしいところですが、ちょっと裸地が目立ってきています。
    


今日は、芝刈りと施肥と散水をおこないました。


肥料は、今日はいつもより少ない量を撒き、次回までの散布間隔を短くして、ジワジワ元気にしてやる作戦です。
  


そのあとは、時間の許す限り、ひたすら散水。


散水しても散水しても、どんどん吸収してしまって…。


夕立を期待したい毎日です。



===================


タイトルは吉田拓郎です(わかる人だけわかればよい)。


2011年7月8日金曜日

むちゅーふれあいまつり

あさって日曜日は、むさしの市民公園で「むちゅーふれあいまつり」が開催されます。
明日からテントなどの建て込みが始まり、撤収は月曜日ということなので、その間は芝生への散水などの作業ができません。
   
今日は夕方から、芝刈りと散水をおこなってきました。
作業開始が18時ちかくになってしまいましたが、集まってくれたメンバー計3名で日没と競争しながらの作業でした。(焦っていたのと、暗いので写真はありません)
  
最後までしつこく散水し、終わったのは日もとっぷり暮れた20時でした。

=======================

市を通じてお祭りの主催者には、芝生利用の注意点などお知らせしており、年々お祭りのダメージは少なくなってきています。
いいお天気で、たくさんの人が芝生の感触を楽しんでくれることを願っています。

ちなみに、去年のおまつりの様子はコチラ
おととしの準備の様子はコチラ

2011年7月6日水曜日

府中白糸台幼稚園の芝生

いぜんから何度も紹介している、府中市の府中白糸台幼稚園におじゃましてきました。
(それにしても、なんでここはHPに芝生の園庭が載っていないんだろ?ほかに押しがいっぱいあって、芝生はその次なのかな)
    
園児自らが作ったポット苗を、年長クラスが植える日です。
植える作業は園児でもカンタンですが、穴あけは大人がやらないとね。

「は~い、みなさんいいですかぁ!」「よそ見している子は、モザイクかけちゃうよぉ」


いつも早朝や夕方ばかりに行っていたので、園児が遊ぶ様子を見るのは実は初めて。ともかく走り回って走り回って…。すごい運動量。
    

それで、先生がはだしだと、子どもたちもはだしです。

聞いてみました。「なんではだしなの?」「ん~(しばらく考えて)、みんなはだしだから」と。
    

府中市は小学校の芝生化も始まっています。

幼稚園で芝生で、小学校で芝生で…。いいんじゃないのぉ!うらやましいかぎりです。

2011年7月5日火曜日

吉祥寺西コミュニティセンター芝生化

4月10日のブログでご紹介した、吉祥寺西コミセンにポット苗を植え付けに行って参りました。

あの日ライグラスを播種した庭は、今日はこんな感じです。
芝生の「面」ができているとまではいえませんが、十分芝生です。
   
日当たりがあまり良くないのですが、ライグラスにはいい感じでした。
  
さてそこに、まずはクワでの穴あけ。20分ほどで500個の穴を開けました。


その後さらに10人ほどが集まり、ポット苗を植えていきます。

これまた30分もたたずに完了。


そして散水しておしまいです。

  

日照時間(直達日射)が短い庭なので、どこまでティフトンが成長してくれるかはわかりませんが、まずは今年やってみて、利用に関してもあまり制限せずいろいろ試してみて、その結果を待って来年度もう一度考えてみましょう、というお話をしました。

  

今年はファングリーンが全面バックアップということで、道具も貸し出しし、肥料や種についてもNPO予算の中から拠出することが先日の総会で決定されています。

2011年7月3日日曜日

暑さでライグラスが…

先週みなさんに植えていただいたティフトンの苗は元気に育っています。
   

でも、暑さに弱いライグラスが、思いのほか早く枯死しはじめています。
    

かっこわるいのであまりお見せしたくはない写真ですが、上の写真で、ちょっと茶色く(暗く)写っている部分が、元気がなくなっているライグラスです。「へたっている」ってかんじかな。

   

もともとライグラスは暑さに弱く、梅雨明け頃に第一陣がへたり、お盆明けからだんだんなくなっていってしまうのがふつうです。一昨年は、8月まで元気だったのが、9月の残暑で一気に枯れたのを覚えています。


今年はこの1週間の暑さで一気に元気がなくなってしまいました。

まあ、その分、夏に強いティフトンにがんばってもらえばよいのですが。

肥料のやり方を工夫したりして、ライグラスにももう少し耐えてもらいつつ、ティフトンを成長させるように努力したいと思います。