2013年10月20日日曜日

第3回鳥取方式芝生化アカデミー その3

ちょっと時間があいてしまいましたが、9月29日に鳥取市内で開催された「第3回鳥取方式芝生化アカデミー」のご報告(続き)です。
 
前回までご報告の、その1その2はこちらから。
 
さて、続いて向かったのは鳥取市立大正保育園(面積800㎡)です。こちらは、ことしの7月7日にティフトンポット苗移植方式で芝生化しました。
その後、養生期間(園児の立ち入り禁止)なし、週1回の芝刈りと月1回の施肥を行い、約2.5ヶ月でこの通り!
 

3~5歳児が71名在園ということで、東京の保育園よりはかなり芝生生育の条件は良いですが、それでも芝生化1年目でこれですよ。


もちろん、園庭芝生化には必須のスプリンクラーはこの通り(自動ポップアップ式)。


散水時間の管理タイマーは、こんなかんじ。こういうの初めて見ました(クリックすると拡大します)。

鳥取市立の保育園は園庭芝生化率60%以上だそうです。そう遠くないうちに100%になりそう。
鳥取の子どもたちは恵まれているゾ。

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そして次にバスで訪れたのは…、鳥取県立白兎特別支援学校(校庭3,500㎡)。


こちらは、もはや校庭芝生化のレベルではありません。サッカーやラグビーのトップチームの練習場みたい…。


2007年にポット苗移植方式で芝生化、もちろんスプリンクラーは自動ポップアップ式です。
週1回の芝刈りと月1回の施肥は先ほどの保育園と同じですね。

作業は入札で落札した造園業者がやっているそうですが、興味深いのは、別にコンサルタント業務を「NPOグリーンスポーツ鳥取」に発注していること。

維持管理する業者は、NPOの指示の元に定期作業を行っているそうです。コンサルに発注する分余計なお金がかかりそうな感じですが、実は的確なコンサルをおこなうことでムダな作業が減って、総額ではコストダウンになっています。


マイクを持って説明しているのは、県の未来づくり推進局長の田中さん。もうえらくなってしまっていますが芝生化当時の担当課長だったそうです。課長自ら雨の中のポット苗植えをおこなったとか。

行政マンってとかく偏見を持ってみられがちですが、『アツい男』とお見受けしました。

利用者(児童生徒・保護者)の要望と、行政の後押しを、うまく地元のNPOがまとめて、けっきょく利用者のためになっているって、すばらしいことだと思うな。

2013年10月13日日曜日

台風26号(ウィパー)

 

連休明けで気になるのは、台風26号ですね。
24号の時は、日本海側中心に猛威をふるいましたが、東京は肩すかしをくった感じでした。

でも今度の26号は本気モードです。
「ウィパー(Wipha)」ってタイ語の女性の名前がついてますが、油断大敵。
スピードが速いので、台風本体の風と移動に伴う風がプラスされます。

東京あたりは16日(水)の日中がもっとも台風が接近する予想になっていますが、暴風雨に加えて、怖いのは「高潮」の被害です。

19日(土)が満月なので大潮。したがって、16日でも、満潮(15:51)ごろはとても潮位が高くなります。再接近の時刻に合ってしまいますね。

さらに台風中心はとても気圧が低いので、海面が吸い寄せられることによって、潮位表で予測されているよりもさらに海面が高くなります(「吸い上げ効果」といいます…気象予報士試験に出ます)。

電車など交通への影響に加えて、海抜が低い地域では高潮や浸水に注意が必要です。
くわしくは、気象庁のHPを随時ご確認ください。

2013年10月12日土曜日

半ソデ短パン

関東地方には、南から暖かく湿った空気が流れ込み、日中は30℃近い暑さになっています。一方朝晩の気温は秋のもので、その温度差に体調をこわしているかたもいらっしゃるようです。
 
きょうはライグラス播種から10日目で、初刈りをしました。ジョンディアの刈り高はいつもより高めに設定し、研いだばかりの刃で、ゆっくりと刈ってやります。
 

上の写真は、刈る前の様子です。人差し指くらいの長さになっています。


こちらも刈る前ですが、ライグラスはティフトンよりも色が鮮やかなので、キレイに見えますね。


そしてこの写真は刈ったあと。ん、キレイ。
 

世の中は3連休ですね。公園でハダシで遊んでみませんか?

2013年10月6日日曜日

ライグラス発芽!

むさしの市民公園では、先週水曜日にライグラスの種をまきました。

これは、寒くなると生育が止まって枯れてしまうティフトンを保護し、冬の間もみどりの芝生を維持するための手法で、スポーツターフや校庭芝生化では一般的です。

ウィンターオーバーシードと言います。


きょう、観察してみたところ発芽しています。
写真はクリックすると拡大しますのでよく見てください。赤紫で先っぽが緑の芽がかわいい。
 


 
播種のときは平日で、わたしは参加できなかったのですが、きょうは肥料散布のみおこないました。朝方までの雨ですっかり濡れていますので、散水はなしです。
 
書き忘れてましたが、今年も秋のライグラス播種は養生期間を設けません。
柵を作って立ち入り禁止にすれば、もちろん生育は良いはずです。というか、ライグラスをまいたら必ず立ち入り禁止にしなければならないと思っている芝生関係者も多いでしょう。
 
個人的には、芝生保護で立ち入り禁止にしたいキモチもないわけではありませんが、ここはひとつ、利用者の立場に立って、むさしの市民公園は養生期間なしでやっていこうと思います。
 

2013年10月5日土曜日

台風24号(ダナス)


昨日、マリアナ諸島近海で発生した台風24号の進路予想が、日本列島縦断みたいな感じになっています。(05日21時発表)
スピードが速いことも特徴です。沖縄は、一難去ってまた一難という感じでしょうか。

進路予想図の円は『予報円』といい、台風の中心がこの円の中に入る可能性は70%です。だから、必ずしもこの円の中心を結ぶ線上を台風中心が動くということはなくて、さらに、この円の外側に動く可能性も30%はあることになります。

でも、予想通り、日本海側を台風が北上すると、台風の進路の右側にあたる太平洋側は、高潮などの恐れもあり、十分な注意が必要になります。

今後の天気予報に注目です!

「季刊むさしの」

地元のフリーペーパー「季刊むさしの」に、ファングリーンサポートメンバーとして、むさしの市民公園の芝生化にご協力いただいているNさんが掲載されました。


今号の特集は、「市民活動に参加してみませんか?」で、すでに市民活動に携わっている方々に、活動内容やきっかけについてインタビューしています。

Nさんは、「広々とした場所で水をまくと、いい気分転換になりますね」とおっしゃっています。

市内の駅や公共施設などで、無料で手に入りますので、ぜひご覧くださいませ。

2013年10月1日火曜日

第3回鳥取方式芝生化アカデミー その2

鳥取県庁に8時45分に集合し、貸切バスに乗った一行は、まずは鳥取市立日進小学校へ参りました。
 
ここは、構想時期は長かったものの、ようやく今夏に芝生化にこぎ着けたそう。
6月中旬にポット苗方式で芝生化して、まだ3ヶ月余です。
 

ニール氏とPTA会長から説明を受けました。


おもわず駆け出したくなるような芝生の校庭でした。あ、4,000㎡だそうです。

続いては、いちばんお金をかけないタイプの芝生化です。
鳥取市内を流れる、千代川の河川敷です。

ここは、2年前も視察しているのですが、そのときも大雨増水後。
隣接する土のスポーツ広場は洪水のため使用禁止になっていますが、ここはこの通り。


約20,000㎡の、ただぼうぼうに伸びた草を刈っただけの芝生地です。ポット苗などは一切やっていなくて、もちろん施肥も散水もなし。
ただ2週間に1回の芝刈りのみでこの通り。


これが、年間数回の芝刈りだけだと、草が太くなってハダシでは痛くて入れないでしょうが、2週間間隔くらいだと、茎が柔らかいのです。みんなハダシでした。

Jリーグを開催するわけにはいかないでしょうが、少年スポーツならまったく問題なし。
べつに、いつだって国立競技場クラスの芝生が必要なわけではないのですね。

あ、ちなみに(このブログでは何度も書いていますが)、芝生って特定の草の種類を言うわけではなくて、草が一定の高さに刈りそろえられた状態を言うのですよ。
英語で芝生は『turf』(ターフ)です。

その3に続く。
(あしたから本業で出張なので、更新が遅れます)