今週水曜日、むさしの市民公園では、今年度の「仕事はじめ」として、エアレーションと春のオーバーシード作業を行いました。
このブログでも何度かご報告していますが、昨年の夏から秋にかけての夏芝ティフトンの生育状況がとても良かったため、秋に蒔いた冬芝ライグラスの生育状況もティフトンの残り具合も、非常にいい状態です。例年ならばこの時期、冬芝もほとんど残っておらず、その下のティフトンの層まで削られてしまって、いかにも「公園のボロボロの芝生」となってしまい、ファングリーンの会員もがっかりしてしまうことが多かったのですが、これが現在の市民公園の様子。この時期これほど多くの緑を目にすることができるのは、私たちにとってもはじめてのことです。
作業内容は昨年秋のオーバーシード作業とほぼ同じです。鉄のスパイクのついたローラーを地面に突き刺し、振動させながら転がす、見た目にも恐ろしいバイブロエアレーターですが、これで地面に穴を開け、固く踏み固まった芝生をほぐします。
土をほぐした上に種まきです。昨年秋の種まきでは30-40g/㎡ほど蒔きましたが、今現在のライグラスの生育状況、ティフトンの状況から、今回はぐっと種まきの量減らした10g/㎡で行ってみようということになりました。決してケチっているわけではなく、これから動き出すティフトンの伸びるスペースを確保するため、今活発に成長する、昨年秋に蒔いたライグラスのスペースを確保するための判断です。
種を蒔いた後は乗用芝刈機で転圧(ひたすら走り回ります)をしたうえで、肥料をまき、たっぷりと散水です。
なお、上で乗用芝刈機を運転しているのは、ファングリーンのお手伝いをして頂いているうちに、芝生の魅力にとりつかれてしまい、イタリアンシェフからグリーンキーパーへと大胆かつ華麗な転職を決断実行してしまったFさんです。以前とは比べものにならないくらい真っ黒に日焼けされて、別人かと思いましたw
むさしの市民公園での作業が一段落した後に、お隣武蔵野陸上競技場の芝生の様子を見に行ってきました。ここは昨年度より、社長がファングリーンメンバーでもあり、私たちの活動を支えてくれている(株)栗芝さんが芝生のメンテナンス業務を受託しています。
写真の通り、一面緑のじゅうたんのように美しく刈りそろえられた、プロ基準で管理され
た芝生です。武蔵野陸上競技場の芝生は、過去には1年のうち半分は養生のために使用禁止になっていたということもありましたが、現在はこれを1日でも多く
使えるようにと、よりよい状態の維持に尽力してくださっています。うちの息子も何度かこのピッチでサッカーさせてもらいました。我々がこどもの頃には考え
られなかったような、恵まれた環境だと思います。
武蔵野陸上競技場の美しい芝生を視察した後、市民公園に戻ると、早速こどもたちが芝生の上を走り回って遊んでいました。この日に蒔いた種が発芽するのはだいたい5日後くらいで、そこから3~4週間は養生することになります。ファングリーンの活動においては、芝生の養生はあくまで必要最小限にという考えに則り、公園の全面ではなく、一部の養生にとどめるつもりではおりますが、利用者の方にはご不便をおかけすることになります。1日でも長く気持ちよく使える芝生を維持するためですので、なにとぞご理解ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
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