北海道や東北地方の日本海側では、史上最高の積雪を観測しています。
「積雪」というのは、文字通り、観測時点で「積もっている雪」のことで、気象観測では、一定時間に積もった雪を表す「降雪」と区別しています。
気温が低い日が続いているため、「降雪」が融けずに「積雪」が増えているわけです。
さて、今週末の天気予報では、どの気象予報士も「数年に一度の寒波」を伝えていますので、またまた高層天気図(数値予報天気図)で検証してみることにしました。
(すいません、まったく芝生とは関係ないので、読み飛ばしてもけっこうです)
上空約5,500m(気圧500hpa)の気温分布図です。
対流圏と呼ばれる気象現象がおこっている層の高さは、約11~12kmまでですから、この500hpaの高さは対流圏の平均的な空気の動きを見ることができます。
まずこの上の図は、昨夜21時に予想した23日午前9時の予想天気図です。北海道上空はすっぽりマイナス42℃以下のエリアです。東北から北陸に大雪をもたらす気温の目安は、気象予報士の教科書によるとマイナス36℃と言われていますので、それよりさらに低いわけです。そしてさらに赤で囲ったところは、マイナス48℃。この赤の部分に注目です。まだ大陸にあります。
そしてこちらが、23日午後9時の予想図。マイナス48℃の空気が北海道の西側に降りてきました。
さらに時間を経過して、24日(あした)の朝9時の予想図では、マイナス48℃の空気は、北海道の上空にきてしまいました。
今日から明日にかけては、北海道~北陸にかけての雪の多い地方では、さらなる大雪やなだれ、着雪による被害に十分な注意が必要です。
(3枚の図は、クリックすると拡大しますので、もし興味のあるかたは試してみてください。またそれぞれの図は気象庁のHPからダウンロードできます)
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