29日昭和の日の祝日は、2008年度から「鳥取方式」で校庭芝生化を進める、豊島区立南池袋小学校のポット苗づくりのお手伝いに行ってきました。
NPOファングリーンでは、南池とは2009年度から交流があります。鳥取方式のニールスミス氏や中野先生、オフィスショウの池田師匠を師事するところも一緒です。
さて、この日は維持管理をおこなっている(株)栗芝のスタッフとともに訪問しました。
現在の校庭はこんなカンジで、端っこはティフトンもライグラスも残っていますが、中央部分の大半ははげています。でも、年々残っている部分が増えているそうです。
養生期間なしでやっているそうですね。
生徒数の割に校庭がとても狭いので、厳しいのは間違いないですが、はげては直し、はげては直しで少しずつ面積を広げています。
これこそ、鳥取方式ポット苗の良さですね。
これが今回持ち込んだティフトンのソッド。宮崎県で育った物です。
これを、先乗りしている小学校のスタッフと一緒に、ポット苗用にほぐしていきます。おっと、画面右側の黄緑パーカーの女性は、南池袋小学校の芝生化団体「グリーンコミュニティ南池」の石渡さん。鳥取方式の勉強に、単身鳥取まで乗り込んでしまうすごい方です。
そして、ほぐしたティフトン芝は、バケツに水を張って入れておきます。
そして、総勢100人もの子どもたちと保護者で、作業しました。
5×5個の苗シートに砂を入れて、指で穴を開け、そこにティフトン芝を押し込みます。多すぎず少なすぎず、適量が難しい(それほどでもないか)。
そして、完成。300シートくらいあるかな。
これが1ヶ月半後には、驚くくらいモサモサに繁茂しているはずですね。肥料と散水をお忘れなく。
さて、わたくし事務局もポット苗づくりって何回目だろう。「鳥取方式ポット苗検定」かなんかあったら、1級の実技試験免除くらいにはなっているかな。
グリーンコミュニティ南池スタッフのみなさんと当日お集まりの皆さん。お疲れさまでした。
お弁当までいただいてしまいました。
今後ともヨロシクお願いいたします。NPOファングリーンは、一面の芝生になるまで、(勝手に)応援しております!
わたしたちは、地域の広場や公園、学校校庭や園庭を、 子どもからお年寄りまでが安全で気持ちよく過ごせる芝生にすることで、 子ども達の外遊びや生涯スポーツを振興し、 緑豊かなまちづくりを推進するNPO法人です
2014年4月30日水曜日
2014年4月26日土曜日
芝刈り作業
ま、ふつうのサラリーマンにとっては、ふつうの週末って感じの土曜日です。
きょうは、4月9日にライグラスの種をまいてから、初めての芝刈り。わたくし事務局にとっても、昨年11月以来、ほぼ半年ぶりの芝刈り。
なんかうれしい。
きょうは、ひさびさ登場のサポートメンバーT氏との作業でした。お疲れ!
びしょびしょになって遊ぶ子どもたち。そんな陽気でした。
2014年4月24日木曜日
きょうの市民公園
本日の様子を、ファングリーンメンバーが写真で送ってくれました。
毎週水曜日は、近所の幼稚園の親子がランチパーティーをやっています。
芝生養生のための柵があるので、遊ぶ場所が狭くて申し訳ありません。
手前のハトに種を食べさせるくらいだったら、幼児に遊ばせた方がナンボかいいのに。
2014年4月20日日曜日
ライグラス種まきから10日
久しぶりの雨があがって、朝から晴天となりました。
10日前はこんな状態だったのですから、わずかの間にずいぶんと回復したものです。
発芽後2〜3日くらいでしょうか。つんつんと上にまっすぐ伸びる芽ネギのようなのがライグラスの新芽です。まだ一つの種から1枚の葉っぱしか出ていませんが、これが2枚3枚と増えていき、それぞれが厚く太くなっていくに連れ芝生の密度が上がっていきます。その横で、地表を這うようにティフトンの葉が出始めているのも見えますね。
このあたりは桜まつりの通路になっていたあたりか、昨年秋にまいたライグラスがほとんど残っていないため、この春の新芽がよりわかりやすくなっています。まだまだ緑も薄く、葉っぱも弱々しいですね。
こうして地表近くから見ると、かなり緑が復活してきてくれたように見えます。ただ上記のように、まだまだか弱い赤ちゃんのような新芽達ですので、思い切り使うのはもう少し待ってからとしたいところです。5月のゴールデンウィーク頃には養生柵も外す予定ですので、もう少しの間ご辛抱下さい。
2014年4月13日日曜日
きょうの市民公園
前報のように、9日(火)にライグラスの種をまいてから、4日目のむさしの市民公園です。
散水作業を行いました。
ライグラスの発芽はまだでしたが、芝生内にあるマンホール付近(たぶんマンホールが蓄熱して地温が高いのではないかと思う)では、冬の間休眠していたティフトンが芽吹いています。(写真はありません)
よくある「芝生養生中!立ち入り禁止!」では、見たひとがどんな状態だかわからないので、毎年こんな看板にしています。
2014年4月12日土曜日
2014年の芝生仕事はじめ
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さくらと新芽の入り交じった、春満開の市民公園 |
前の記事でご紹介しました「桜まつり」の屋台やステージが撤去された翌々日の4月9日、むさしの市民公園の芝生のエアレーションと冬芝播種作業、不陸の修正作業などを行いました。昨年の記事にも書きましたが、例年この時期のこの作業が、むさしの市民公園でのファングリーンの「仕事はじめ」となっています。
昨年に引き続き、今年も夏から秋にかけての夏芝ティフトンの生育状況がとても良かったため、休眠中のティフトンの状態も、秋に蒔いた冬芝ライグラスの状態も、3月下旬時点での芝生としてはこれまでで一番いいと言って良いものでした(毎年そう言っていますが、その通りなので仕方がありません(笑))
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ガチガチに踏み固められ、ワダチの残った地面 |
これなら桜まつりが行われても十分耐えられるのではないかと期待したのですが、やはり甘かったようです。前の記事で書きましたが、今年の桜まつりは桜の見頃が約1週間と短期間に集中したその週末にあたったためか、昨年の中止のうっぷんをはらすためか、(数えたわけではないですが)例年の倍くらいではないかと思われるような大変な人出で、その踏圧も相当なものだったのでしょう。また、会場の設営作業の前と、撤去作業の前にちょうど雨が降ったために、ぬかるんだ状態で車輌が走り回ったのでしょう。ライグラスは周辺部分にわずかに残るだけとなり、大部分の地面はカチカチに踏み固められていました。
芝生化以前はコンクリートのように固い地面だった市民公園ですが、その頃を思い出させるような固さになってしまいました。これでは植物が育つのは困難ですので、まずはこれをほぐす作業から始めます。
芝生化以前はコンクリートのように固い地面だった市民公園ですが、その頃を思い出させるような固さになってしまいました。これでは植物が育つのは困難ですので、まずはこれをほぐす作業から始めます。
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バイブロエアレーターを使って地面をほぐしていきます |
毎度おなじみのバイブロエアレーターです。鉄のスパイクのついたローラーを地面に突き刺し、振動させながら転がして固まった地面をほぐします。が、場所によってはこのスパイクが深く刺さらないほどに固まってしまっています。いつもは全体に一回りかけて完了なのですが、今年はは念入りに、2回3回と繰り返します。
地面がほぐれたところで、ティフトンがえぐれて凹部になってしまったところに、お隣武蔵野陸上競技場で余った芝ロール(というかティフトンの地下茎をたっぷりふくんだ土マット)を敷いていきます。
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冬芝ライグラスの種です。もみ殻のよう。 |
その上に冬芝ライグラスの種を1㎡あたり約30g蒔きます。スプレッダーという道具を用いて均等に蒔いていきます。今年は2台導入で作業効率大幅アップです。
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地面に落ちた種の様子 |
種を蒔いた後で乗用芝刈機でブラシを引きながら走り回り、転圧と種のすりこみを行います。経験上、エアレーションであけた穴に落ちた種ほどよく育ちます。単にハトの餌食になるのを免れるからかもしれませんが。
肥料を散布して、たっぷり1時間以上を掛けて散水します。散水しながら、芝生の北側半分をロープで囲いゴールデンウィーク頃まで約1ヶ月養生します。
私達が作っているのは使ってなんぼの芝生ですから、本当は極力養生期間は設けたくないのですが、春のこの時期、桜まつりのダメージで、従来の芝生による保護が全く期待出来ない状態では、発芽したばかりの芝生の新芽は踏まれることに耐えられません。また、今回はいつも以上に入念に土をほぐしているため、土が落ち着く前に強く踏み込まれるとすぐにえぐれてしまいます。
そういうわけで、1年でこの時期の1ヶ月だけ、ティフトン層の弱い芝生の半面だけは、養生させてもらうことにしています。利用者の皆さんにはご不便をおかけしますが、ゴールデンウィーク頃には気持ちの良い芝生を使えることを楽しみに、しょうしょうご辛抱頂きたく、ご理解をお願いいたします。
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早速鳩たちが種のにおいを嗅ぎつけて集まってきました |
大盛況の桜まつり
春真っ盛りの4月6日、武蔵野市の桜まつりが開催されました。
昨年はひどい荒天予報のために中止となってしまいましたが、例年4月のはじめに開催されるお祭りで、むさしの市民公園の芝生にとっては、夏のふれあい祭りとまんなか祭り、秋の青空市とならんで、数万人規模のお客様をお迎えする一大イベントです。毎年、このお祭りが終わった直後に、踏み固められた地面をほぐし、春から初夏にかけて美しく育つ冬芝の種を蒔くのが、 ファングリーンの一年の仕事はじめとなります。
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毎回盛況なお祭りですが、今年は特にすごかった |
それにしても、ちょうど見頃の花見日和にあたったためか、昨年のうっぷんをはらすかのような、たいへんな盛況ぶりで、立つ場所によっては足下の地面も芝生もまるで見えないような混雑です。あちこちの屋台から美味しそうな香りが漂ってくるのですが、どこも長蛇の列で、せっかちで行列嫌いの私はありつけそうにありません。
武蔵野市の友好諸都市の地酒を升酒で頂けるという、実にお花見らしく魅力的な屋台もあったのですが、あいにくこの日は車で来てしまっていたため、涙をのんでガマンです…。
屋台がならんでいないステージ正面もこの状態。でもその足下はこんな風に、休眠中のティフトンと元気に成長を始めたライグラスが快適に支えてくれています。もし土や砂の地表面でこの人出が歩き回ったら、砂埃がもうもうと立ち上がって、せっかくのごちそうも台無しですね。
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緑に見えるのが冬芝ライグラス、茶色に見えるのが休眠中のティフトンです |
こんなに盛況なお祭りを下からを支えてくれた芝生です。カチコチに踏み固められた土をほぐして、種を蒔いて水と肥料を与えて、回復を助けてあげることにしましょう。私達ファングリーンの活動もここからスタートです。皆さん今シーズンもご協力よろしくお願いいたします!
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