2015年5月21日木曜日

小金井市の芝生の校庭

小金井第四小学校でのポット苗作りをお手伝いした後、同じ小金井市内の校庭芝生化校2校を見学してきました。小金井市立本町小学校と、同第二小学校です。

小金井市立本町小学校の校庭
まずは小金井本町小学校。2010年に東京都の校庭芝生化事業を活用して、校庭のほぼ全面にあたる3,400㎡を芝生化しています。実はわたくし、子どもの少年サッカーのお手伝いで何度かこちらの校庭にはお邪魔しているのですが、ここの芝生は年々よくなっているように思います。

こちらの校庭も、以前は全面がこの手前部分のようなダスト舗装でした
公園の芝生などでも言えることですが、公共スペースの芝生というと、最初にたくさんのお金をつぎこんで素晴らしい芝生をつくっても、適切な維持管理が行われずに、使っているうちにだんだん傷みがひどくなり、数年のうちに見るも無惨な状態になってしまうというケースが多いのです。私達が手がけているむさしの市民公園もそうですが、「年々状態がよくなっていく」というのは、なかなか希有な成功例なのです。

しかもこちらの学校では、基本的に利用方法の制限もせず、週末には土日ともサッカーや野球での利用が入っていて、まとまった期間の養生もしていないそうです。

花壇の周りにも余った芝を植えていったらこうなったそうです
 校庭の芝生化というと、とかく「芝生は養生のために何ヶ月も校庭が使えなくなるからダメだ」というのが、校庭芝生化が敬遠される一番の理由ですが、まさにここに養生しなくてもこれだけの状態を維持出来ている成功例があります。

小金井市立第二小学校の校庭


この日は用務員さんが乗用芝刈機を駆って芝刈り作業の真っ最中でした。
以前伺った通り、今でも利用制限なし、養生なしでこの状態を維持されているそうです。

芝生化を行った学校によっては、芝生を大切にするあまり、あるいは「芝生は養生しなければ保てないものだ」という思い込みのためか、何週間あるいは数ヶ月にわたって養生期間を取る学校もあるそうです。


秋や春のオーバーシードを行った直後の新芽の弱さを考えれば、養生期間をしっかりとった方が芝生にとっていいことは間違いありませんが、どんなに良い芝生を保てても、校庭として使えないのでは意味がないのではないでしょうか。

私達ファングリーンでも、養生は、本当に必要でそれに見合った効果が期待出来る場合に限って、最小限の範囲を最短期間で、という方針でやってきましたが、「特に養生はしていません」という小金井の学校でここまでの状態が維持できるというのは大いに参考になります。

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