2015年5月21日木曜日

小金井四小でのポット苗作り

小金井第四小学校で行われたポット苗作りの作業にお手伝いとして参加してきました。同校では、東京都の校庭芝生化助成事業を活用して、2011年校庭のほぼ 全面にあたる3,000㎡を芝生化、その後は毎年、芝生補修用のポット苗の作成から植え付けを、子ども達自身の手で行っているそうです。素晴らしい!

小金井市立第四小学校の芝生の校庭
 芝生全体の様子はこんな感じ。かなり傷んでいるように見えますが、茶色くなっている部分には夏芝ティフトンがちゃんと残っていますので、これから気温が上がるにつれて復活していってくれることでしょう。十分な散水と施肥が大事ですね。中央部あたりは休眠中のティフトンが削れてしまっていますが、この部分を中心に、今回作成するポット苗を植える計画とのこと。理にかなっています。

作業開始にあたって、先生から説明がありました。その語り口がまた実にすばらしかったのでご紹介します。

思い切り遊んで運動して、芝生が傷んでもいいんです!
「皆さんの校庭の芝生、ごらんのようにだいぶ傷んでしまっていますが、皆さんが思いきり遊んで、思い切り運動して、その結果傷んでしまったのだから、これでいいんです!全く問題ありません!傷んでしまった芝生にまた元気になってもらうための芝生の苗をこれからみんなで作って、みんなで植えましょう!」

と。まさにその通りで、校庭の芝生は、思い切り使って、走って、転んで、踏みつけて、傷んでくれることに意義があります。子ども達の代わりに傷んでくれているのです。土の校庭は、傷まないかも知れませんが、その代わりに子ども達の体が傷みます。

子ども達が思い切り使うことで傷んだ芝生は、大人達の手で治してあげればいい、というのが私達のモットーですが、そこに子ども達も一緒に参加出来ればなお素晴らしいですね。芝生は生き物なので、必要なケアを施して手助けしてあげれば、自ら治癒する力があります。

総合学習の時間にポット苗作り

ポット苗作りは、3年生と6年生のペア、4年生、5年生とで、それぞれ総合学習の時間を使って行われました。毎年行われている作業なので、こちらが作り方を説明しようとすると「やったことあるから知ってるよ!」という声も。


午前中いっぱい使って約300シート、7,500個のポット苗ができました。現在傷みが目立っている部分の芝生を補修するには十分過ぎるくらいの量です。 日当たりのいいところに置いて約6週間、雨が降らない日は毎日散水してやることで、6週間後にはこんなふうに育ちます。この頃にはポットの中にぎっしりと 根が張っていますから、これを芝生の傷んだ部分に植え付けると、横にぐんぐんと広がって、傷んだ部分を覆ってくれます。

大胆!繊細!丁寧!ポット苗づくりにも作者の性格があらわれます

300シート7,500個のポット苗を仕込みました

皆でワイワイと植え付けるのが楽しみですね。

作業に参加された先生に芝生の校庭の感想をうかがってみたところ「とにかく子ども達が思い切り運動しても安全なのが一番です。ケガも減っていますし、みんな教室から出て芝生の上で遊ぶのが大好きです」という回答。何か困ったことは?と聞くと「うちでは特に芝生でやってはいけないこともありませんので、特になにも。散水や芝刈りの手間が大変ですが、そのくらいです」と。

中休みの時間 芝生の上で思い切り遊ぶ子ども達

 芝生の校庭、もっともっと広がって欲しいものですね!

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