むさしの市民公園 雨の中の芝生 |
この週末は一週間ぶりの芝刈りを予定していたのですが、土日ともに雨で作業は中止となりました。日曜日の午後、ちょこっと空いた時間に雨中の芝生の様子を見に行った、その時の写真がこちらです。
この日は、朝から一日雨が降り続けていたのですが、この通り、芝生はほとんど水たまりになっていません。芝生は匍匐茎や根がからまった層がスポンジ状に水を吸収し、土に入り込んだ根が土の透水性を高めますので、状態のいい芝生にはよほどの大雨でも降らない限り、滅多に水たまりが出来ません。武蔵野市民公園は、南半分が少し高く盛り上がっていて中央あたりが凹んでいますので、そのあたりは少し水たまりになっていますが、それだけです。
同じ公園の土の部分には大きな水たまりが出来ています |
公園の一角、土が剥きだしの部分はこの状態ですから、芝生がどれだけ水を吸収し排出(透水)してくれているかがよくわかります。もちろん、芝生とその下の土壌がスポンジ状に水を含んでいる状態ですので、体重をかえければ水がしみ出してきますが、雨が上がってしばらくすれば、表面の水はすぐに引いて使えるようになります。土のグラウンドのようにいつまでも水たまりが消えずに使えないということはありません。(土壌が緩んでいますので、あまり激しく使うとえぐれやすかったりします。)
同じ日同じ時間の市内の小学校グラウンド |
こちらはほぼ同じ時間の市内の小学校の校庭の様子です。既に雨はほぼ上がっているのですが、これだけ水たまりが残っています。この状態では校庭は使用禁止で、仮に水たまりが無くなってもしばらくは表土がタプタプに水を吸って、ちょっと踏ん張ればズルリとえぐれてしまう状態ですから、しばらくは使えないことでしょう。
以前土のグラウンドの冬場の凍結による利用制限と芝生による凍結防止効果について書いたことがありますが、これが芝生であれば、恐らく雨が上がればすぐ使っても問題ないですし、よほど激しい使われ方でもしない限り、それによって致命的に傷むということもありません。
校庭やグラウンドを芝生化するというと、とかく「使えない時間が多くなるのでは?」という不安の声が上がりますが、このように芝生にすることによって、これまで使えなかったコンディションでも使えるようになる、使えないようなコンディションになりにくくなるということを、皆さんにもっともっと知って頂けたらと思います。
2 件のコメント:
「霜が下りて,芝生は使えない」なんてもしも言われたら、笑って芝生の上を走り回って下さい。
但し,凍っている状態で転んだら痛いです。
何百回も経験しています。だって,育った田舎の小学校の校庭は冬の朝一番はいつも凍っていたが皆でいつも汚損でいたから良く分かります。
その通りですね。
いままで「芝生なら常識」と私たちや行政が思っていたことはいったん忘れて、それであらためて芝生のことを見てほしいですね。
それを広めるのがファングリーンの役目だと思っています。
これからも応援よろしくお願いします!
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