2015年12月27日日曜日

今年の仕事納め

青空市でのダメージのあと、重機を入れて芝生面を耕し平らにして、再度ライグラスを播種しました。
時期的にライグラスの成長は期待していませんでしたが、12月に入ってから比較的暖かな日が続いたので、若芽も出ていますし、以前からの芝草も緑を保っています。
 
それでも、踏まれていない部分が、下の写真のように元気ですので、あのダメージがなければ…という思いもありますね。
 

きょうは今年最後の作業日。
トラクターで落ち葉を吸ってきれいにして、倉庫の大掃除を行いました。



いつもと同様に、市からお借りしている倉庫の中身を全部出してキレイにしました。



やや寂しい芝草ですが、ティフトンの根も残っているので、このまま来春に期待します。
今年もむさしの市民公園芝生広場をご利用いただき、またファングリーンの活動にご支援、ご協力いただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

2015年11月10日火曜日

青空市後の惨状

先週日曜日11月8日は、むさしの市民公園での今年最後のおまつり、「青空市」が開催されました。毎年、姉妹都市からの出展を含めて、芝生の上にたくさんのテントが立ち並ぶおまつりです。
 
芝生の上にたくさんのテントが立ち並ぶために、それを設営するためのトラックやフォークリフトが稼働するため、以前から市と話をして、主催者側になるべく芝生の上には入らないで作業してほしいとお願いしていました。
 
が、
 
今年は設営の金曜日から土曜日もくもりや雨、開催日の日曜日も、ほぼ終日雨、撤収の月曜日も雨と、その影響が懸念されていました。
 
案の定、悪い結果が…。
 


わたくし事務局は、平日は本業のため公園に行けないのですが、メンバーからこの写真が送られてきました。

とても悲しいです。

主催者や、設営・撤収作業する作業者にはそれなりの理由があるのだと思いますが、こうなると、芝生以前に公園としての機能が果たせなくなってしまっています。サッカーできませんものね。

さて、どうするか。
とりあえず明日の朝、本業を休んだスタッフメンバーで集まって、対応策を協議する予定です。

2015年11月8日日曜日

雨空の下でも青空市


青空市当日の様子です。天気は朝からあいにく本降りの雨です。例年同様、日本各地から自慢の特産品を持ち寄って下さった出店者さんのテントが並んでいますが、残念ながら客足はまばらです。

提携友好諸都市からの特産品の数々に、食欲をそそられます

この雨天での開催では、来場者も減るでしょうし、売上げも伸びないでしょう、せっかく来場されたお客様も足下がぬかるんで、気持ちよくお祭りを楽しめないでしょう。さらに芝生にとっても大きな受難につながります。雨で地表土が緩んだところを来場者や出店者さんが繰り返し踏み、お祭り後には撤去のトラックが走り回ることで、芝生へのダメージが乾いた状態よりも遙かに深刻になりがちです。

土の部分は完全なぬかるみ 土と芝生の境界部分もこの有様です
朝からかなりの本降りで、芝生のない土の外周部分はドロドロのぬかるみになっています。

ステージの上のは武蔵野のゆるキャラ「むーちゃん」です

芝生のしっかりしているところには水たまりもぬかるみも出来ません


一方、芝生がしっかりしている部分は、水たまりもぬかるみもなく、快適な足下です。これも芝生の恩恵ですね。



しかし、一般来場者の方もちらほら目につくものの、会場にいる方のかなりの部分が出店者&主催者さんで占められているような…….。さすがにこの雨では、 足も遠のきますよね。イベントの内容がそもそも「青空市」なわけですから、「雨空」の時には中止とすることも検討されてはどうでしょう。


一週間前にはキレイな芝生だったライグラスの若芽もこの有様

このあたりはかろうじてぬかるみにはなっていませんが、タプタプです

芝生のない土の部分はドロドロのぬかるみ、芝生と土の境界部分は、あまり根も入っていないのでタプタプに緩んだ状態、しっかり芝生が生えて根も絡み合っている部分は、水たまりやぬかるみにはなっていませんが、水を吸ったスポンジのようにユルフワな感じになっています。

明日からの撤去作業で相当のダメージを受けることは間違いないでしょう。せめて回復可能な程度に収まってくれることを祈るばかりです。



2015年11月6日金曜日

今年の青空市 設営作業開始

 毎年この時期のブログには書いているのですが、11月の第一週末には青空市が開催されます。市民公園に、ステージや数多くのテントが建てられ、日本各地からご当地特産物を持ち寄った出店者が参加する大規模なイベントです。

青空市前の芝生(ビフォー青空市)

毎年大盛況なお祭りで、芝生への踏圧のダメージもかなりのものなのですが、お祭りそのものについては、芝生のおかげで来場者の皆さんが、以前の土の公園よりもはるかに快適なお祭りになったことを楽しんで頂ければ本望と考えています。(まあ大部分の人はそんな足下の違いには気がつかないと思いますが)

青空市前の芝生2(ビフォー青空市2)

問題は、設営と撤去作業で数多くのトラックが入ることで、ここでどれだけ配慮して頂けるかで、芝生へのダメージが大きく変わってきます。季節的にも、このタイミングで受けたダメージはもう春まで回復するのは難しくなってきますので、大げさな言い方ですが、ここでの設営撤去作業によって、これから春まで約半年間の市民公園の状態が左右されることになります。

本日は、日曜日に開催される「青空市」に向けてのテントの立て込み作業が朝から行われます。出勤前に市民公園に立ち寄り、設営業者さんに一言「ご苦労さまです。市からも言われていると思いますが、芝生には車を入れないようにお願いしますね」とにこやかに挨拶です。

今年の青空市設営作業開始の朝 まだ美しい芝生
すでにトラックが入ってますね

設営業者さんの現場監督さんに上記挨拶をすると、「そのように聞いていますが、テント立てるのが土の外周部なんで、芝生に全く入らないというのは無理ですよ」とのこと。まあ業者さんにしてもお仕事なわけですから、現実的に不可能な無理を強いるつもりはありません。可能な限りで、なるべく極力入らないようにお願いしますね、とお願いするにとどめておきます。

2台目のトラックが登場。やはりそのまま芝生に入ってきますね
資材荷下ろし開始。芝生の上では台車も転がりにくいでしょうに。

実際のところ、この青空市や4月の桜まつり、今年は中止になってしまった7月のふれあい祭りなどは、この市民公園が芝生になる以前からここで開催されていた大規模イベントで、芝生化前にはそんな車輌の乗り入れを避けて欲しいなどと面倒くさいことも言われていなかったので、なんで後から出来た芝生に気をつかわなければいけないんだと、なかなか理解と協力を得られなかったようなのですが、これもここ数年は徐々に意識が変わってきたようで、設営業者さんもかなり気をつかって下さるようになっているのを感じていました。さて今年はどうなることやら、です。




2015年10月30日金曜日

ライグラスの初刈り

 ご報告が遅くなりましたが、先週土曜日10月24日にライグラス播種後の初刈りを行いました。
種まきから17日目、発芽確認から11日目です。


ライグラスの初刈りは、刈ったあとがとてもキレイで、年間の芝刈りの中でも、一番「やった感」があります。


乗用ロータリーモアでも、ご覧のようにダークライト(縞模様)ができます。
 

毎年、秋の播種後は養生柵をしていませんが、今年は南側の端っこのみ(全体の5分の1ほど)を柵で囲いました。上の写真は、その柵内の部分です。

 
こちらは、養生柵をしていない北側の大部分です。利用によりライグラスは倒れてしまっていますが、それでも全体に緑濃くなっています。
 
 
芝刈りをして、タップリ散水です。

2015年10月24日土曜日

第5回鳥取方式芝生化アカデミーその2

バスでの芝生化視察です。10月11日の午前中で5箇所を回ります。
 
 
バスガイドは、ニール・スミス氏。NPO法人グリーンスポーツ鳥取の代表であり、鳥取方式の芝生化を象徴する方です。ニュージーランド出身で、ラグビーをこよなく愛していらっしゃいます。
ちょうどワールドカップ期間だったので、いろいろラグビー談義ができました。
 
 
1箇所めは、千代川の河川敷。うっそうと生い茂る雑草をかっただけ。もとい、雑草という概念がないので、自然に生える野草です。雑草というのは、じゃまな草という意味とすれば、鳥取方式の芝生化に余計な草はないからです。刈ってしまえばすべてが芝生。
 
 
まいどおなじみですが、この芝生地ツアーでは、みんなハダシです。もちろん私は今回もサンダル履きで参加しました。
 

つぎは、鳥取市南安長3丁目の「みんなの庭」
住宅街の中の公共空き地ですが、以前は廃棄物があったりして、子どもを安心してあそばせることのできない広場だったそう。それが上の写真のように、ふかふかの芝生になりました。

 
中心となって作業した鳥取JC(青年会議所)の方々。まだ自治会もできていなかった地域住民と一緒に、ティフトンのポット苗を植えて育てました。
 

そして上の写真は、鳥取市立の若草学園(児童発達支援センター)。
発達支援の必要な子どもたちのための通園施設です。
転んでもケガが少ない芝生は、子どもたちに大人気だそうです。

 
そして校庭・園庭芝生化に必須なのがスプリンクラーですね。若草学園にもポップアップ式のスプリンクラーが埋設してあります。
 

上の写真は、鳥取市立川原第一小学校。2011年にポット苗方式で芝生化しました。


そして視察の最後は、鳥取方式の芝生化発祥の地です。
湖山池のほとりにある、グリーンフィールド。湖畔の自然の草を刈り払って、ティフトンを補植しています。グリーンフィールド1が21,000㎡で、2、3とさらに造成し、40,000㎡超になりました。


グリーンフィールドでやっていたイベントの出店でお昼ご飯。
こんな風に、いろんな草が混じった芝生です。

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さてお昼からは近くの鳥取大学に場所を移して、基調講演とシンポジウムが行われました。


基調講演は、味の素スタジアムやFC東京の練習場を手がけるプロのグラウンドキーパー、池田省治さん。我らがNPOファングリーンの設立当初から、無償でご協力いただいています。
わたくし事務局は、師匠と(ひそかに)呼んでおります。
テーマは「芝生×スポーツ」


そのあとはシンポジウム。
福井県敦賀市で芝生化を進める、NPO法人Club Greenの代表丸岡氏と、日本フライングディスク協会の会長で、上智大学教授の師岡先生が加わります。

一年に一度、一日中芝生にドップリ浸かれる鳥取です。



2015年10月17日土曜日

第5回鳥取方式芝生化アカデミー

平成27年10月10日(土)~11日(日)に鳥取市で行われた、第5回鳥取方式芝生化アカデミーに参加してきました。
 
 

1泊2日のNPOでの出張です。私は3回目、NPOファングリーンとしては4回目の参加です。
夕方の飛行機で、まずは前夜祭「芝生人(しばふびと)交流会」へ向かいます。

 
飛行機の時間の都合で、30分ほど遅刻して参加しましたが、各地から訪れた芝生人の熱気がすごい。

上の写真が、小田原市の加藤さん。私の知る限り、アマチュアながら日本で一番芝生化にアツイひとです。この日も、持参のスライドで市内各地の芝生化の状況を報告。さらにBGM付きのDVDまで作成して、参加者全員!に配布してくれました。

下は、翌日曜日のシンポジウムに登壇するシンポジストの面々。
左から、福井県敦賀市で校庭芝生化を進めるNPOクラブグリーンの丸岡理事長、我らNPOファングリーンの師匠でFC東京のヘッドグラウンドキーパーの池田社長、日本フライングディスク協会の会長で上智大学教授の師岡先生、鳥取方式推進者でNPOグリーンスポーツ鳥取のニールスミス理事長、そして右端の福浜さんは以前から芝生化を取材してきた日本海テレビのアナウンサーでしたが転身していまや鳥取県議会議員。

このあと、2次会まで足を運び、ホテルのフロントが閉まる寸前でチェックインしました。 アブナカッタ。

そして翌朝は8時半に鳥取県庁集合で、各所芝生化の視察に出発です。


次回のブログに続く…。

2015年10月12日月曜日

秋のオーバーシーディング


 先週10/7(水)には毎年恒例、秋の冬芝オーバーシーディングを行いました。昨年は9/29でしたから、約1週間遅れでの種まきとなりましたが、これは先々週の保育園運動会を考慮してのことです。

今年は例年のペレニアルライグラスに、インターミディエイトとアニュアルライグラスを加えて、3種混合で60g/㎡での播種を敢行しました。例年よりもかなり多めの種まきです。







スプレッダーでむらのない播種を行った後に、今年から導入された新装備「バイブロファインタイン」で、エアレーション(というよりは穴あけ)と種の穴落としを行います。



 これは、昨年まで使っていたバイブロエアレーターと比べて、浅い穴をより数多く高密度で開けつつ、振動で種を穴に落としていってくれる優れものの機械で、種まきの後処理にはより効果的と感じました。これで、より多くの種が地中に落ち込み、ハトに食われることなく無事に発芽してくれることを期待です。


 播種後にはたっぷりの散水を行います。いつもはこのタイミングで施肥も行うのですが、先週施肥したばかりなので今回は見送りました。

 


9時から行った作業が終わったのが11時過ぎ、お昼前には近所の幼稚園の親子連れが三々五々集まってきて、敷物を拡げてのお弁当集会がはじまりました。