2012年5月17日木曜日

はらだみずき「ホームグラウンド」

芝生仲間(っていうのかな)から、はらだみずきの「ホームグラウンド」って小説を紹介してもらいました。
「日本版フィールドオブドリームス」だよ、って言われたので、20年前にその映画を見て大感動したわたしは、さっそく読んでみました。


農家のおじいさんが、夏芝ティフトンと冬芝ライグラスで、サッカーグラウンドを作る話。そう言ってしまうとそれで終わってしまうのですが、小説なので、そこに複雑な家族模様が加わります。

さらに、親子で(サッカーとも言えない)ボール蹴りをしようとしても、近所の芝生公園やマンションの中庭はすべて“危険な”サッカーでの利用は禁止されていて、サッカーに対するモチベーションがさがって、なんて現実にもさもありそうな光景もあります。

映画「フィールドオブドリームス」に"If you build it, he will come." 「それを作れば、彼が来る」という有名な台詞があります。その声に導かれた主人公はトウモロコシ畑を切り開いて野球場を作ってしまい、完成後のある日、そこに有名な野球選手「“シューレス”ジョー・ジャクソン」がやってくる、という感動的な場面は有名です。

「ホームグラウンド」の主人公が最後に語る「芝生の広場があれば、人は必ず集まってくる」を読んで、映画のこの台詞を思い出しました。

武蔵野市内にお住まいの方は、中央図書館に蔵書があります。
わたくし事務局は土曜日には返却しますので、そのあとにお借りくださいませ。

「芝生を植えて、ここに、でっかい広場をつくってやる」
「そう決めたんだ。芝生の上でサッカーをする子供たちの姿を眺めたくなった」
「おまえ、知らんだろ。ティフトンはな、国立競技場と同じ芝だぞ」
なんて、芝生好きには、わくわくする台詞がいっぱいありますよ。

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