2010年8月16日月曜日

猛暑のデータ

ちまたで、猛暑・酷暑と言われており、むさしの市民公園の芝生たちもつらい夏となっています。

市民公園に近い、「練馬」のアメダスデータからその様子を見てみることにします。
データは、むさしの市民公園の芝生化を始めた2007年からピックアップしてみました。

まずは、日平均気温です。

黒い線が今年の平均気温で、2008年と同じような傾向にあるものの、それよりわずかに上回っています。さらに、平年(1979~2000年までの22年間平均)と比べると、3℃近く上回っていることがわかります。これが「今年の暑さ」の証拠ですね。

続いて、雨の多さを見てみます。

降水量は、こちらも2008年と同じような傾向ですが、過去3年や平年値と比べても著しく降水量が少ないことがわかります。 この結果、今年はほぼ毎日散水をおこなっています。
   
最後に日照時間です。太陽の直達日射量を計測し、120W/㎡の値が何時間観測されたかという値です。ちなみに120W/㎡とは、物体の影ができるくらいの明るさです。

こちらも、この期間では圧倒的に日照時間が多いことがわかります。他の項目では2008年と同じような傾向を示していましたが、日照時間は2008年の5割り増しです。

上記の3項目の結果から、ポット苗の植え付け以降の夏場の気候は、気温が高く、降水量が少なく、日照時間が多かったことがわかります。
降水量が少ないことはスプリンクラーの散水で補ってやりたいと思いますが、自然の力に比べて手撒きのスプリンクラーでは十分とは言えず、芝草の生育に影響を及ぼしたものと考えます。
  
また、気温が高く日照時間が多いことは、夏芝ティフトンの生育にはプラスですが、冬芝ライグラスが7月下旬から次々と枯死していく結果に結びついているのではと推察します。
 
個人的には、“蒸し暑さ”(湿度)も生育に影響を及ぼしているものと考えますが、手元に湿度のデータがなく検証ができませんでした。
今回のデータはすべて気象庁のホームページから引用したものです。

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