2009年9月10日木曜日

9月はじめの市民公園

9月5日のむさしの市民公園の様子です。この角度から見ると大分緑にはなっていますが、高いところ、例えば市役所の上の方の階から見ると、まだまだ緑の芝草と白茶けた地面とが混じり合ったまだら模様です。
8月31日のエントリーでも書きましたように、8月の日照時間不足の影響か、当初の見込みよりも大分生育が遅れている状態です。

計画では9月の初めには使用を開始する予定でしたが、公園を管轄する緑化環境センターさんに状況をご説明し、9月中旬まで養生延長して頂くことになりました。


私達としても、本当は一日も早く市民の皆さんや子ども達に使ってもらいたいと願っているのです。(そうした子ども達の姿を眺めるのが私達の最大の楽しみなの ですから。) ですが、今使い始めてしまうと、十分に層を形成していない匍匐茎が擦り切れてしまいますので、ここはもう少し、利用者の市民の皆さんにもお待ちいただきたいと思います。私達としてもがまんです。


まだまだ胸をはって「芝生です」とは言い難い市民公園ですが、それでも、ほんの半年前はこんな様子だったことを思えば、大きな進歩と言えるのではないでしょうか?当時はほんの少しの風でも埃が舞い上がる、「いったいどこの荒野?」といった、ひどい状態でした。
(2009年4月の公園北半分の様子)




その後、7月20日のイベントで皆さんと一緒にポット苗を植え付け…..







サポートメンバーの皆さんとファングリーンメンバーとで徹底的に散水し、肥料をやり…..
(植え付けイベントに参加して下さった方の何名かがサポートメンバーとして加わって下さいました!)





こんな様子になりました。

9月の終わりから10月にかけて、「ペレニアルライグラス」という冬芝の種を播きます。これが発芽してある程度育つと、一旦は一面緑の美しい芝生になる予定です。

写真奥(養生柵の外)で寝ころんで気持ちよさそうに日光浴をしている方が見えますが、土の公園では考えられないですよね。

ただ、冬芝とはいっても、ベースとなるティフトンの層まだ十分厚くなっていないため踏まれることに弱く、春までの間にかなりのダメージが出てしまう可能性が 高いです。気候や使用頻度にもよりますが、2月頃までには土がむき出しになってしまう部分もかなりあるだろうと思われます。

そこで来年の春、3月頃にもう一度冬芝の種をまき、梅雨入り前にもう一度ポット苗を植え付け、今年と同様雨の降らない日はひたすら散水します。そのようにして、大体2シーズン掛けて芝生を育てていくのが、ポット芝を使った芝生の標準的なスケジュールです。

良く言われるのですが.....「『鳥取方式』のポット芝だから養生もいらず、安価で手間もかからず、成長力が高いからすぐに芝が出来る」というのは迷信です。

どうか皆さん、長い目で温かく見守って頂けますよう、お願いいたします。

そして是非、見守るだけでなく、この緑を育てる活動にご参加頂くことを考えて頂ければと思います。

公園で作業をしているとよく、「大変ですね~」「頑張っておられますね~」といった声を掛けて頂きます。確かにそういう側面もないではないですが、それよりも、こうした変化に直接関わり、幅広い利用者の方に喜んで頂けることは、大きな喜びでもあるのです。

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