2013年11月15日金曜日

芝生の上での青空市






先週末にむさしの市民公園で開催されました、むさしの青空市の様子です。





 

武蔵野市内の様々な団体だけでなく、日本全国の友好市町村からそれぞれ自慢の名産品を持ち寄った出店が芝生の上に所狭しとならんでします。来場者も多く、あちこちの出店に行列ができていて、大盛況です。お昼時でしたので、私も猪汁に岩魚の塩焼きに牛ロースの串焼きなど食べ歩きしまして、大変美味しかったです。

 今回私ははじめてこのお祭りの開催日に足を運んだのですが、この公園の芝生を育て、少しでもよい状態で使ってもらえるよう日々活動している私たちの立場からは、正直このイベントは毎年この時期の憂鬱の種でした。

この公園がお祭り会場として使われて、私たちの育てる芝生がイベント来場者が快適に過ごせる環境として役立つことはとても喜ばしいことです。数万人規模の来場者があって、設営のためのトラックなども多数出入りしますので、どうしても芝生は相当に傷みますが、私たちのモットーは「使ってなんぼの芝生」ですから、お祭りの来場者が気持ちよく過ごしてくれる結果として芝生が傷むことはむしろ本望なのです(やや強がり入ってますけれどもw)


問題は、この時期からは気温が下がる一方で、夏芝はもちろん冬芝でも旺盛な成長が期待できないため、イベントによるダメージからの回復がまず望めないということです。そのため、このイベントでうけたダメージの回復が期待出来るのは翌年の春以降となり、12月~3月の間は例年かなり残念な状態の芝生となって しまいます。

出来れば開催時期を1ヶ月早められないものか、それが無理なら別の場所に会場移転出来ないものかと、市に相談したこともありましたが、今回このイベントに足を運んでみて、出店者の方々の熱意や、多種多様な出品物に行列を作って、各地の珍しい特産品を楽しそうに食べ歩きする来場 者の様子を目にして、ああこのお祭りはここでこのまま、これまで同様続けられていくのがいいのだ、という気持ちが沸き上がってきました。


以前は土の上で開催されていたこのお祭りが、現在は芝生のおかげではるかに快適な環境で開催できていること、このお祭りでどれだけ傷んだとしても、春には毎年復活させられて、来年のお祭りもまた快適な芝生の上で開催出来るということを、誇りに思ってもいいんじゃないかという気がしてきました。

少々残念なのは、以前はむき出しの土だったこの場所がふかふかの芝生に変わっているということ、様々な美味しい出品物を食べるにも、砂埃のたつ以前の状態よりもずっと快適になっているということに、おそらく出店者も来場者も大部分の方は気づいていないということですが、そこはまあ芝生は縁の下(というか足の下)の力持ちであることが宿命なわけですし、我々の広報活動による伸びしろとも言えるでしょう。
(つづく)






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