2008年11月20日木曜日

散水機(スプリンクラー)

芝生の管理は、芝刈り・水まき・肥料ということを以前に書きました。

水まきの機械についてのお話です。
究極の散水は“自然の雨”なのですが、いつも都合の良いように適量の雨が降ってくれるとも限らず、散水は“散水機(スプリンクラー)”に頼ることになります。

いくつかの機械をご紹介します。
まずは、むさしの市民公園で使っているものです。



←右側の小さいものが当初使っていたスプリンクラーで、左側が現在使用中のものです。いずれも水圧でヘッドが回転します。





小型のものはホームセンターで3000円くらいでしたが、公園内のふつうの水道栓につなげてまいていました。まく範囲も放水量も少なく、全体をまくのに移動させながら2時間以上かかってしまっていました。
大型のものに変わってから、散水時間は1時間程度ですむようになりましたが、その分重たいので移動が大変。終わったあとホースを巻き取るのもひと苦労です。現在の公園への水道供給量からはこのサイズが最大です。

一方、プロが使うグラウンドでは、次のようなスプリンクラーが使われています。




レインガンタイプと呼ばれています。






このサイズのものがサッカーグラウンドの4辺の中央に設置されています。写真は味の素スタジアムのレインガンですが、国立競技場秩父宮ラグビー場ではヘッドが取り外し式のレインガンで散水しています。
放水は50mも飛び、量も多いので散水時間が短くてすみます。しかし、風が吹いている日などは放水が風にあおられてヘッドが自動で回転しても均一にまけるとは限りません。グラウンドで言うと、四隅やセンター部分やレインガン直下などは、グラウンドキーパーが見ていて補ってやる必要があります。

最近のはやりは以下のようなタイプです。




←使わないときは地面(芝生の中)に埋め込まれていて、スイッチを入れると上がってくるタイプです。ポップアップスプリンクラーと呼ばれています。




校庭芝生化やサッカーグラウンドなどで使われています。散水範囲や角度は調節できますが、10数mくらいの円形にまくことができるので、これをグラウンドに一定の間隔で埋設します。やはり風の影響は受けますが、まく範囲が狭いので“まきむら”も少なくてすみます。
グラウンドの中にあるなんて、踏んだりつまづいたりして危ないのではないかと思います(実際私もそう考えました)が、芝生の成長に伴ってまったく外見がわからなくなりますし、踏んでも気づきません。逆に、探そうと思っても(一定間隔で直線に埋まっているのに)わからなくて、ポップアップさせてようやくわかった、なんてこともありました。

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