わたしたちは、地域の広場や公園、学校校庭や園庭を、 子どもからお年寄りまでが安全で気持ちよく過ごせる芝生にすることで、 子ども達の外遊びや生涯スポーツを振興し、 緑豊かなまちづくりを推進するNPO法人です
2010年9月2日木曜日
式根島の芝生の校庭
先週、夏休みの家族旅行として、伊豆諸島は式根島に行ってきました。
23時竹芝桟橋出航の客船で約9時間、大島・利島・新島を経由して到着する式根島は、東京から南へ約160キロ(といっても東京都です)、周囲12キロ、人口約600人の島です。(式根島公式ホームページ)
そんな、ごく小さな島内を散策していてたまたま見つけたのが上の写真、式根島中学校の校庭の見事な全面天然芝です。
民宿の女将さんに伺ったところ、なんでも島出身の一人の先生が、子ども達の遊ぶ環境は芝生でなければいけないというと強い信念の下、周囲を説得して全面芝生化を実現し、その後の維持管理作業も一人で行ってきたそうです。一時新島に転勤となった間は他の先生が引き継ぎ、再び帰任してからも熱心に手入れを継続されているそうです。
実は式根島では真水の水源がなく、新島から海底パイプラインを通じて水を引いているのですが、当然のことながら水は貴重な資源、「水を大切に。節約しましょう。」といったメッセージが、宿のお風呂場をはじめ島のあちこちに掲げられています。
そんななかでも、式根島中学校庭の芝生には、ホームセンターで売っているような簡易スプリンクラーとホースリールを用いて丹念に散水が行われていました。このことについても女将さんは、「うちらは水はとにかく大切にするけど、芝生にまく水は必要だからって、誰が言ってもその先生を止められねえのさ」とニコニコしながら話してくれました。
式根島中学のホームページを見ると、生徒数は3学年合わせて10人しかいません。確かにこれだけの人数であれば踏圧も問題にならないだろうなという気もしますが、たった10人の生徒しか使わない校庭がこれほど熱心に手入れされているということは、それだけ島の人々が子ども達を大事にしているということなのでしょう。
中学校のそばには保育園もありましたが、そこの園庭も全面芝生でした。隣の小学校の校庭には今まさに芝生を張る作業が行われていました。(この猛暑で雨の少ない天候で張った芝を定着させるのは大変だろうと思いますが。)
今回はあくまでプライベートでの家族旅行ということで、学校に飛び込んで先生のお話を聞くという時間は取れませんでしたが(「まさか私達を放り出して行かないよね?」という家族のプレッシャーに負けました......。)、また次回来るときは改めてそのための時間を取って、是非お話を伺いたいと思います。
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1 件のコメント:
はじめまして。
私は式根島中学校の卒業生です。
私が通っていた頃(17年前くらい)に、体育担当の先生が芝生を植えて、手入れを始めてくださいました。
最初はトラックの中だけでしたが、里帰りをする度に芝生が増えていき、今では素晴らしい緑の校庭となっています。
先生が毎日毎日、丁寧に手入れをする姿を
授業中に窓から眺めていたのを思い出します。
そんな先生を見て「一日中芝生ばっかりやっている」なんて心無いことを言う島民も多かったのは事実です。
島の方は噂や悪口が大好きですから(^^:
でも、私は毎日一生懸命お手入れして子供たちの為に緑の校庭を作って下さった先生が好きですよ。
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